不恰好で不安定な人間の
天秤は回転 耳を劈く破壊音
腹の底で掴んでいた針は
きっと、僕のモノじゃないのです
いつからこの手は動いていたのだろう
こころは潰れて、歪んでいて
両手放って 瓦礫踏みしめる足が在りました
「ずいぶん醜くつくられたね」
戯言ばかりのうつくしい世の中
いつからか動かされていた言葉は
半分も理解していないのでした
塵積み上げた腹の中 目を凝らす
置き去りにされた 両手が在りました
深く深く、追いやられた記憶を
もっと、僕は確かめたくなった
いつから汚く喘ぐようになったのだろう
甘い言葉は、喉元で消されて
データベース探って 人格を再構築しよう
「僕のためにその心千切って」
未来さえ見積もって 自身を把握させるんだ
誰かが考えた 遠くの音を追いかけながら
また誰かが考えた 欲を撒き散らしながら
動かしていた意思が 思い通りにならなくなって
引き込まれる
崩れた音が耳を引っ掻いて
僕だと名乗る、声が問う
「あのさ、人間ごっこは楽しいかい」
いつからかバラバラに動くこころが
心地良く感じて僕は死んでいく
瓦礫の上に佇む 継ぎ接ぎだらけのヒトが在りました
手が、足が、耳が、目が、
全て違う世界
僕は君の心から覗く、人間様
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6.
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