冷凍銀河睡眠鉄道

bpm 115

僕が声を荒げたあの日から
君は何も言わなくなったね
僕に背を向けて
横になってからは
君はずっと眠ったままだね

耳元の機械音
押し付けたような嘘
電車の来ない駅で一人夜を明かす
飲み込まなくていい
僕にわかる言葉で
噛み砕いて伝えてよ


そばにおいてよ
目を開けた時
久しい地上の眩しさに驚くだろう
The princess fell into a deep sleep
そんな夢を見る午前二時十四分
二百年後、ちょうど雨上がった昼下がり
思い出の枯れたあの場所で語り明かそうぜ
朝まで


じっとしていることもできない
隣にいることを言い訳にして進まない
僕のわがままはきっと君を閉じ込めた
因果なものさ
遠くで発車のベル


薄暗い照明
白の中、溶けてく青
君は優しい目をして休止符をくれた
動かなくなった僕の人生の表面に
今まさに蝶が留まった


そばにおいでよ
目を開けた時
色味のないこの部屋に慄くだろう
The princess fell into a deep sleep
約束の地は僕の目指す場所にしよう
二百年後、ちょうど雨上がった昼下がり
少しの遅刻は笑って許すよ
二駅先のスペースコロニーで会おう
歩けるかい？
手を貸そうか？