風にゆらりと 一輪花
嬲る衣を 翻し
見上げる少女は 紅い髪

焦土を過ぎゆく 枯れた香り
怒号と悲鳴と血と屍(かばね)
その総てに身体を委ねる
幼き心は灰かぶり

幾度も幾度も血肉を浴びた
守るために握った刃

腐敗の風に 一輪花
破壊の末に 咲く様は
まるで少女 紅い花弁

友の口が紡ぐ 慣れた言葉
「死ぬな怯むな振り向くな」
幾度泣き叫んでも 終わらない
幼き涙は地を濡らす

幾度も幾度も繰り返される
悲劇に少女は疲れ果てた

激しい風に 一輪花
降り注ぐ火の雨 浴びて
握り直さぬ 刃は折れる

ああ お前は 私なのだろう
可憐な血色 ならば 共に

少女に折られた 一輪花
嬲る衣を 翻し
血色の少女は 微笑む

冷たい手に咲く 一輪花

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

一輪花

戦争をイメージ。

最初は守りたかったのに。
気づけば総てを失っていた。

まるで、一輪だけ取り残された花のように。

閲覧数:76

投稿日:2011/04/03 21:34:42

文字数:325文字

カテゴリ:歌詞

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