A
気まぐれだとか　言い訳して
安易に手を伸ばしちゃ
怪我するのは自分さ
いくら後悔しても

黙って抱かれりゃいいものを
愛だなんだって漏らすから
今夜は教えてやるのさ
一夜だけの　「永遠」
B
もぎ取って真っ赤に染まる
無垢な白い羽根
背伸びなんてするなよ
死んじまうぜ
S　
眠らない夜は心臓潰しちまえ
余計なビートを感じぬよう
眠らない夜は頭壊しちまえ
余計な幻想抱かぬよう
涙だって　枯れるさ
A
コークの瓶を叩き割れば
部屋中散らばった破片が
そこらじゅうで待ち伏せして
足にこびりつくのさ
B
あくまでも遊びだろ？
そんな目をするなよ
聖人にでもなった
つもりなのか？
S
眠らない夜は目ん玉潰しちまえ
背後の霊に気づかぬよう
眠らない夜は喉抉（えぐ）っちまえ
残響が朝まで残らぬよう
負け戦は　趣味じゃない
C
美しいだけの　背徳感なんて
あどけない天使の遊戯
S
薄明かりの朝は腕落としちまえ
懺悔の時間を与えぬよう
薄明かりの朝は唇剝いじまえ
口先だけの約束が
できぬよう

眠らない夜は心臓潰しちまえ
全てを捨ててしまえ
眠らない夜は頭壊しちまえ
食うか食われるかの夜は
涙だって　枯れるさ

薄明かりの朝に振り向くことなく
羽ばたいていく天使が
落としていった羽根を横目に
一人思い出すのさ
一夜だけの　「永遠」