A)快晴の暗晦(あんかい)の空
帰すれば毎夜の隠れんぼ
赤眼 目に浮かべる忌み合い
誰もが喜する星夜(せいや)
家路を急(せ)く道すがら
聞こえてきた太鼓の音色
夏染め 藍(あい)紅(こう)彩り
藪中 目が合った

S)人は相対出来ぬものだと
教えを今宵は破りましょう
やいや やいや 手を取り踊る
怪(かい)知らぬ 人の子ら夜は
皆 お手繋ぎ合い解く
いないいないで そらほい

A)境内待ちわび 顔お面
衣袖(きぬそで)触り合う縁(えにし)呼ぶ
鬼さんこちら柏手(かしわで)打ち
童歌(わらべうた)口ずさむ
来たるはあの日の童(わらわ)
散りゆく葉を乗せ駆け抜ける
木枯らし 髪を掬いとる
気付かば黄昏時(たそがれどき)

S)経つは紫暮(しぐれ) 一時(ひととき)の快(かい)
音頭交わして 別れはそこ
やいや やいや 嫌う掟よ
素面(しらふ)見つめ合い手を取った
次は 次はと重ねる誓(せい)
いないいないで そらほい

C)厭(いと)う鬼の子何処行った
逃げる鬼の子何処行った
厭う鬼の子何処行った
彼処(そちら) 見つけた

B)対面迫る大人
忌む子は殺めて返しましょ
喜々往く男(おのこ)宙を舞う
赤く噎(む)せ返る血

S)泣くは童(わらべ) 響く静寂(しじま)よ
虚偽の絆は 解け消えた
やいや やいや 厭う人の子
知らぬが幸(さち)積もるは時雨(しぐれ)
次は 次は 次は来(こ)ぬ未来
いないいないで 手を染め

S)人は相対出来ぬものだと
この光景が全て本当
やいや やいや 手を取り踊る
怪(かい)知った 人の子ら最早
生きせぬ骸と成り果てた
いないいないで そらほい

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

赤照る小鬼と童歌(あかてる小鬼とわらべうた))

とある歌詞募集作品に応募させていただく作品です。

閲覧数:91

投稿日:2018/04/29 22:27:34

文字数:699文字

カテゴリ:歌詞

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