適当に歩いて、始めて見る町を楽しんでいると意外と時間は早く過ぎて、いつの間にか夜になっていた。
ありえない虹色の月がそれを教えてくれた。
月が虹色に見えるのはのろいのめがねを装備した私だけだろう。
このめがね越しからでは昼と夜の区別がつかなかった。
虹色の月は全然綺麗じゃない。月は本当は白。あるいわ黄色か銀色。
この世界に来る前から見ていた月は輝いていた。でもこの月はただのボールのようだった。

「教会……行こう」

元の世界の事は考えない。弱音を吐いてたら何も変わんない。
そこいらを歩いている人に道を聞きながら教会へ向かった。
行く途中、ありえない物に会った。

「グルルルルルルゥゥ……」

それを見て一瞬、倒れてしまいそうになった。
自分の目の前に、アニメやゲ-ムで出てくるようなモンスターがいたのだ。
ありえなすぎる……
そのモンスターはじりじりとよだれを垂らしながら私に近づいてくる。

「私は、おいしく、ないから……私の弟の方が、おいしい……よ?」

目の前に、またドット調の黒い文字が浮き上がる。

「へ?」

文字は『どうする?
         戦う アイテム 逃げる』
と出ている。……そんなのは決まっているだろう。

「戦ってやるうううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅうううううう!」

私はゲ-ムをする時、絶対に逃げない派だ。
なぜか?そんなの一つ。

「レベルUPで強くなる為になあああぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!」

いつの間にか私の手には武器があった。
隣りにはさっきとは違う、黒い文字と赤い文字が浮き出て、
赤い文字は『戦闘開始』
黒い文字は『ぷれいやー名 りん HP300/300 MP300/300
      装備。せくしぃなみずぎ(青)よこ゛れにくいショートパンツとブーツ のろいのめか゛ね
      武器 みぎ手オートマチック・ライフル ひだり手 がくぽ様オリジナル、ナス美☆バズーカ砲』
武器は重いしでっかい。
でも、そんなのは気にならなかった。今は勝たなければいけない気がする。


              なんとなく!

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

のろいのめか゛ね ほ゛うけんの書3

3話です。がくぽがウザイです。

閲覧数:482

投稿日:2009/04/11 18:56:15

文字数:881文字

カテゴリ:小説

オススメ作品

クリップボードにコピーしました