指先で弾く 黒いキーの列
エコ省エネだと言い張って 暗いビルの中
誰もが喋らず 黙々と書類整理
夕日が差し込んだら やっと開放ね

満員電車に 押し込められながらも
頭に浮かべてるのは 春色花壇

並ぶ灰色コンクリートでも カラフルフラワーに変えて
つたなくても筆を執る 思うままに
そう大したものじゃないけれど 貴方が見てくれるなら
私は幸せよ ここが小さなアトリエ


ヒールのかかとが コツコツ鳴ると
背中に聞こえてくるのは 踊る音符たち
廊下は長くて 足音以外
何も聞こえてこないから 五線譜になるの

上司から 小言言われながら
頭に浮かべてるのは 夏色海辺

並ぶ暗い仕事疲れ顔 溢れる笑顔に変えて
たどたどしく鍵盤叩く 思うままに
そう大したものじゃないけれど 貴方が聞いてくれるなら
私は楽しいよ ここが小さなスタジオ


秋の枯葉も 冬の凍えも 何もかもが 虹色染料
世界はまるで パレットみたいだ
厳しい強い風が吹き 枯れ枝は飛んでく
その騒ぐ音が 奏で


そこで 眠る 芽吹きの花


春のカラフルフラワーは踊り 夏色海辺ははしゃぎ
秋は枯葉が舞い散る 冬は朝待ち
書類の山を片付けて さあ帰れば工房が開く
今日は何を描こう ここが小さなコンサート

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

都会の片隅工房

閲覧数:163

投稿日:2018/12/19 09:02:10

文字数:536文字

カテゴリ:歌詞

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