そこは歯車の隙間 ぬき足さし足
塗り立て注意の空に 貼りつけた月
じぐざぐの路地裏には 人ひとり影もなく
いつの間に静寂の海 ざぶり 一息

両目開けて そっと
つま先はたゆたう ふわふわ浮かぶ
夜中を横切って あなたに逢える
通り過ぎる魚の群れ 夢見駅で待ち合わせ
波間ではあの涙も ただの塵になれるのに

ひとときの永遠 覚めないで、おねがい
ホームに滑り込む それは皆あした行き
白線のうえ器用に 猫ひとり影ゆらり
いずれ来る夜明けまでに ふたり 幾駅

両目閉じて そっと
ゆび先でじゃれあう やさしさねだる
ぽつりと呟いた 「あしたも会える?」
遠く消える銀河の果て 夢の中でまた逢瀬
星と星つなぐみたく 何処まででも行けたなら

その手が導く星座はレール あしたも此処で逢える
その肩に凭れたら溶ける意識 海の底の先

通り過ぎる3時の針 懐中時計ふたをした
なにもかも見ないふりで ふたりきりになれる夜
遠く消える瞬きたち 地平線は染まるころ
目覚ましのベル鳴るころ すぐそこ いや、まだだ。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

◎ 夢見駅にて

幾駅かのひととき。

閲覧数:436

投稿日:2012/04/13 23:58:22

文字数:455文字

カテゴリ:歌詞

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