ジャケット

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ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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【GUMI】 digon

詩 みくにゆきなかさん


先の切れた靴の紐を
前屈み結う仕草に似せて
軽く肩を叩いた君が
悪戯な泣き顔
見せて隠した


浅海に揺らしたカバンは
滲むマーカーの班目模様
吐息の速度緩めた君を
真昼間の月は
照らし続けていた

ああそうだね
このままどうしようもない
止まない症状を
誰も見えないこの隅で
呼吸を諦め始めた


瞬間に
目覚めのベルを思い出していたよ
何時何処の誰とか
知りたくもない

有限の眼差しに
覚えたどこか
寂しい様な
くすぐられる様な

明かりの無い交差点
鳴り響いてた
さよならの知らせ
ローカルライン

そうだこんな要らない明日を
君にあげられたら


闇に見えた不安を他所に
被るパーカーの
深めなフード

悪戯に肩を許して囁く
そしてまた星空にバウンスしたら

荒野の降る光にまみれ
探した現象
抱ききれないストーリーは
知る由もないさなんて

リンリンリートゥララッティラ
掻き消さないで今は
喧騒に畳み掛け見上げている

そう二人を見下ろし笑い出した月は
釣り合いの取れない
等式の様に

吊り目で綺麗な顔
泣き崩したのは
他でもなくそんな
孤独だと言えば
君に贈れるものなんて
最初から無かった

奔る線の尾を
傷だらけの筆先で
幾星霜か先の景色と取り混ぜ
一つ一つ摘んでは束ね
枯らしていた夢の跡で一人
役目を終えたら

重なる二条の線を
振り出しに戻して
生まれ変わっていく鳥の様に

飽きる間も無くそこで
円を目指して
心音を止めて
形はもう消して

リンリンリートゥララッティラ
掻き消さないで今は
さよならの知らせ
ローカルライン

そうだこんな要らない明日を
君にあげられたら

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投稿日:2013/09/29 19:45:21

長さ:04:15

ファイルサイズ:9.7MB

カテゴリ:音楽

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