軍神の寵愛14

投稿者: usericonエリーさん

投稿日:2020/02/08 05:48:28 | 文字数:1,500文字 | 閲覧数:8 | カテゴリ:小説

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この日、由奈は一人で本を読んでいた。
すると、外から声がした。
「榊由奈はここに居るか!?」
一瞬返事をしていいかどうか由奈は迷った。
今は仁は戦いに赴いている。
「・・・はい。ここにいます」
そう言いバルコニーへ出た。
すると外には真っ赤な髪の活発そうな少年が立っていた。
「俺の手違いで悪かったな」
「?」
彼が言っていることがわからなかった。
「俺は、風神の亮(りょう)という者だ。お前を手違いで神々の世界へ連れてきてしまった者だ。」
「あ!」
由奈は思い出したそう言えばそんな話があったことを。
今由奈がこの状態に置かれているのは全て目の前の男のせいなのだ。
「本物の榊は手に入りましたか?」
「ああ」
そう言い彼は榊の枝を振ってみせた。
「なぁ、由奈。お前は今のままで満足しているのか?」
(いきなりそんな事を言われても・・・)
「特に不満はありませんし、不便なこともないですが・・・」
「そうか、本当にすまなかった。俺のせいであの悪魔みたいな軍神の妻にされてしまって・・・」
亮と名乗った少年は頭を深々と下げた。
どうやら風神の亮は仁が苦手らしい。
その証拠に仁の事を悪魔と例えた。
「仁は怖い所もたくさんあるけど優しい所もたくさんありますよ。そんな風に言わないでください」
そう言うと亮は信じられないといった顔をした。
他の人が信じてくれなくても由奈にはとても優しい。
(とても怖いときもあるけれど・・・)
「私は大丈夫です。心配しないでください」
そう言うと亮ははにかんで笑った。
「幸せそうならそれでいい。ただ由奈に謝りたかったんだ」
彼はそう言い去って行ってしまった。
榊違いで間違えられるという信じられないことが起こったがそれはもう終わった事なので仕方ない。
そして、自分でこの世界で生きていくと決めたのだ。
だから後悔もしていないし、亮を責めるつもりもない。
その事を伝えられたらよかったが彼はさっさと行ってしまった。
残された由奈は逆に申し訳なくなった。

その日の夕食の時風神の亮来たことを仁に伝えた。
すると仁はその話を聞いて笑った。
「相変わらずな奴だな。榊一本手に入れるまで一体どのくらいの時間をかけているんだ」
そう言いながら空になっていた由奈の皿にハムやパンを置いてやった。
「あ、ありがとうございます」
話に夢中になり食事をうっかり忘れていた由奈は少し恥ずかしかった。
由奈は仁に聞いた。
「仁さんと亮さんって仲悪いんですか?」
「何故そんなことを聞く?」
「だって・・・何だか怖がられていましたよ?」
「あー・・・昔俺に歯向かってきたから少しやり合った事がある」
「きっとそれが原因ですよ」
(だって悪魔呼ばわりしていたもの・・・)
仁は悪魔みたいに強い。
神の仁に言っては悪いが仁は悪役が似合いそうだ。
1人そんな事を考えていると自然と笑みがこぼれた。
「それで、亮さんが・・・」
そう言おうとした瞬間唇を奪われた。
途中で話を遮られた。
「これ以上他の男の名を嬉しそうに呼ぶな」
そう言い深いキスをしてきた。
「んぅぅ!!」
驚いて思わず顔を背けた。
すると一気に酸素が入ってきた。
「けほ、けほ、けほ」
由奈は咽た。
「・・・」
「仁さん食事中にキスしないでください」
「ではいつならいい?俺はしたいと思った時にする」
「・・・」
「自分勝手・・・」
そう呟くとどうやら聞こえていたらしい。
「そうか、自分勝手にして良いんだな?わかった」
(良くないし、何もわかってない!!)
これ以上自分勝手にされると身が持たない。
思わず体を仁から離す由奈だった。

コラボにいらしてくださった方ありがとうございます。
初めてコラボ立ち上げます。
宜しくお願いします。
最終的にはニコニコ動画やYouTubeへのアップを目指しています。

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