【イントロ】
　「……私(わたし)の、声が届きますか？
　　その詞(ことば)は誰がために」


【Aメロ】
　華の散り際をご存じですか？
　はらり、はらりと舞う花びらは

　母の記憶も無き荊(いばら)姫の
　務め、ヒトは「戦(いくさ)巫女」と呼ぶ
　
【Bメロ】
　願い掛けた　民の幸せ
　愁(うれ)い染めた　赤の旋律

　たとえ、この御身(からだ)砕けても
　それが、運命(さだめ)だと微笑(わら)いましょう

【サビ】
　桜の瞳(ひとみ)　紅く濁りて
　想い朽ちても　華は美し

　「……私の、声が届きますか？」

　告げる震えは　本音ではなく
　集う応(こた)えは　この桜琴(さくらごと)


【Aメロ】
　華の咲く意味をご存じですか？
　ほろり、ほろりと啼(な)く花びらは

　民の無情さえ知らぬ姫君(ひめぎみ)
　崇め、人は「巫女様」と慕う
　
【Bメロ】
　惑い掛けた　友の温もり　
　憂い止めた　華の旋律

　たとえ、この御心(こころ)砕けても
　それが、運命(さだめ)だと微笑(わら)いましょう

【サビ】
　桜の契り　紅く光りて
　この身、朽ちても　華は美し

　「……私(わたし)の、声が届きますか？」

　告げる問いかけ　本音では泣く


【ラストサビ】
　咲くこの華よ　瞬き輝け
　私、願うは　皆(みな)の幸福(こうふく)

　「……私(わたし)の、声が届きますか？
　その詞は誰がために」など

　告げる応(こた)えは　その桜琴