最近気づいたんだけど、私は少し長くて器用な手指が好きらしい。
シャープ持つ手、大富豪で遊ぶ手、アルトサックスを持つ手指。
もちろん、頬杖ついて動かない時にだって、私は彼の。
…つまりはそばにいるレンの手指に見とれてしまう。


今日は風がさして時折寒い。
レンも
『さむ』
って言ってポケットに手を隠した。


そんなポケットに嫉妬して今の時間が何時かなんかを聞いて見た。

案の定、そうしたら買ったばかりのdieselの腕時計を嬉しげに私に向けてくれた。
けれど時間を見て驚いたのは寧ろレンの方で。

『もう2時じゃん!ヤバい』

何でもかんでも男子には
゛ヤバくて゛゛一大事゛みたいに見える。おかしいの。

思わず突っ込むと理由はやっぱりどうでもいい事。つまんなさすぎ。


「帰りキスしていいからもう少し一緒に帰らない?」


むちゃくちゃ言って、ずっと帰りは
『グリコ』のゲームをして遠道してもらった。

じゃんけんをして、

グリコ。
パイナップル。
チョコレート。


地味な歩みで家まで道のり絡んで行った。
何やってんのみたいな周りのガン見視線が凄くても、私は指しか見ていないし、レンだってきっと私の口しか見ていないから、見当違いの話だって割り切った。


流石に時間掛かりすぎて、家路が深まって空が傾いて、そろそろレンのお望みのターン。

早くイロイロしたくて気合いが凄いレンは意外に肉食なのかな。
そんなにしたいのなら勝手にいつでもすればいいのに。

そんな今は夕日で逆光。
グーで勝った私は指が見えにくいから別に結果はどうでもよくなっていた。


「ぐ…Good-bye、またねーレン」


家に走って駆け込んでやっちゃった。

やっぱりだ。
今日誰も家にいないの知っててベル押して来ないレン。
今、どんな風にしてるかな。


悔しくって爪が綺麗な手のひらに食い込んでるのを想像したらちょっぴり胸が切なくなった。


どうせならあの手で怒って叩いたりしてくれればいいのにね。
綺麗な指先がそれぞれアシンメトリーに閃いて。
それってけっこうなんだか萌える!


ああ、なんだか明日の学校がスッゴく楽しみになってきた。


【fin】

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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指先テンプテーション

フェティシズムっぽいから少し注意です。

レンがかわいそうです、、、作者はレンきゅんに謝れ。

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閲覧数:273

投稿日:2010/05/25 20:16:55

文字数:959文字

カテゴリ:小説

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