アメフラシ日記

そうおれはアメフラシ捕り名人
一時間に20匹とったことがある
漁民には憎まれ嫌われてるけど
ノメットした動きがタマンネ

よし、アメフラシ飼おう！！！

三匹捕まえてきた
ウジョン　ジンロ　マッコリー　と名づけた
餌はアオアオサ　無駄にグルメだ
食ってる姿はかわいらしくて

なんだか癒された

ある日、三匹が縦につながっていた
こいつら、体にオスもメスもあるらしい
こいつら変態だ　人目もはばからず
次の日には黄色い卵塊ができていた

悔しいのできれいに洗って食ってみた
舌がちょっとピリッとしたけれど
酒のつまみにはちょうどよかった

三日くらい放置したら水槽がまっ茶色
こいつら食いすぎ＆出しすぎｗｗ
いやな匂いがしてきたんだが
マンドクサイので放置したんだぜ

けどそれが　いけなかったんだ

あくる日、ウジョンがパンパンに膨れ上がって死んでいた。
ごめん、ウジョン。ごめんごめんごめん
僕は己の怠惰な性格に嫌気が差した。
マッコリー、ジンロ、おまえらウジョンの分も精一杯生きてくれ…。

涙をこらえながら　水槽の外壁をなぞる
ウジョンよ　どうか天国で幸せにな…

そう願いながら、ウジョンであったものをトイレに流した

あくる日、ジンロが小指の先ほどに縮んでいた
ごめんジンロ、ごめんごめんごめん
過去から何も学ばない自分の生き方を悔やんだ。
マッコリー、お前だけはあいつらの分も精一杯生きてくれ…

そしてジンロ、天国でも小粋なお前でいてくれ

そう願いながら、ジンロであったものをトイレに流した

あくる日、マッコリーがマッコリーがマッコリーが
内臓だけ残して溶けて消えてなくなっていた
何ひとつ思い通りにならないこの世界を妬んだ。
マッコリーよ、天国でもあいつらと仲良くな。

ネコでもタチでも気にすることはないんだ
神よ！アメフラシたちに永久なる平和な日々を…

そう願いながら、マッコリーの内臓をトイレに流した。