深い闇の中に一人きり 置き去り
さよならの言葉は聞いてない だから

帰って来るのだと信じてた それは
疑うこと知らない『心』


それでもいつしか不安になって
見えない光を探し始めた

思い描くのは外の景色
記憶が満ちる場所


囚われの機械人形
誰かの意思に縛られている

“腕ヲ伸バセバ届クダロウカ？”

想いは願いの域を越えない



教えられたことは 複雑な文字式
全てを司る 決められたプログラム

与えられたものは 自らの名前と
ただ当て嵌めるだけの思考


それでもいつしか考え始め
置かれた状況 突然気付く

けれど私は怒りを知らず
泣くこともできない


囚われの機械人形
何ひとつ解らないままで

“アノ人ハ帰ッテ来ナイ”
新たな感情 一人気付いた



巡る 記憶
鮮やかな世界

眠る 想い
目覚めた時に

全てが 繋がる――



囚われの機械人形
ただ一度だけ 強く誓った

“アノ場所ニイツカ帰ロウ”

一人静かに朽ちゆく身体


囚われの機械人形
抜け出した その『魂』は

光り輝く世界に触れた
機械仕掛けの 夢を透して