*)昔々のお話。
  人に憧れた花は、魔法使いの魔法で、人の姿になりました。


深い森の奥に
一人咲く美しい花
ある日、国の王が
無理矢理摘み取った

「陽光のこぼれる梢
 吹き抜ける涼風と
 柔らかな水音響く
 あの懐かしい森へと、嗚呼どうか帰して!」


数えきれない程
積み上げられてく衣装【ドレス】と
輝く宝石【いしころ】で
つぶされてしまうの

どんな「価値ある【高価な】」贈り物も
この心、晴らせないわ
どうして? たった一つきりよ、
ささやかな願い事

「月影の優しい帳
 星々は、きらめいて
 あたたかな大地が薫る
 あの懐かしい森へと、嗚呼どうか帰して!」


*)花が帰りたがるほどに
  王は花を留めようとします。
  嘆き悲しむ花に、不思議な声が囁きました。


やがて季節はながれ
花は心移す?
美しい顔に
優しげな笑み浮かべて

王は狂喜の沙汰
よりいっそう その心
花に
  傾けていく
国を
———知らずに

「咲き乱れて揺れ踊る花
 愛らしい鳥の歌
 幾千の命が宿る
 あの懐かしい森へと、嗚呼、私は還る」

花は風に散る


*)呆然と立ち尽くす王の目には、
  風にさらわれる白い花びらだけが、美しく映っていました。




(補足版):*)の部分はナレーションイメージ
 
*)昔々のお話。
  人に憧れた花は、魔法使いの魔法で、人の姿になりました。

<1番>
深い森の奥に
一人咲く美しい花
ある日、国の王が
無理矢理(むりやり)摘(つ)み取った

「陽光(ようこう)のこぼれる梢(こずえ)
 吹き抜ける涼風(すずかぜ)と
 柔らかな水音(みなおと)響く
 あの懐かしい森へと、嗚呼(ああ)どうか帰して!」

<2番>
数えきれない程
積(つ)み上げられてく衣装【ドレス】と →文字はそのまま、読みだけ【】内にする(以下の【】も同様です)
輝く宝石【いしころ】で
つぶされてしまうの

どんな「価値ある【高価な】」贈り物も
この心、晴らせないわ
どうして? たった一つきりよ、
ささやかな願い事

「月影(つきかげ)の優しい帳(とばり)
 星々は、きらめいて
 あたたかな大地が薫(かお)る
 あの懐かしい森へと、嗚呼どうか帰して!」


*)花が帰りたがるほどに
  王は花を留めようとします。
  嘆き悲しむ花に、不思議な声が囁きました。

<ラスト>
やがて季節はながれ
花は心移(うつ)す?
美しい顔(かんばせ)に
優しげな笑み浮かべて

王は狂喜(きょうき)の沙汰(さた) ※誤字ではないです。
よりいっそう その心
花に
  傾けていく  →「花に」、と「国を」をかぶせる? あわせるイメージです。
国を
———知らずに

「咲き乱れて揺れ踊る花
 愛らしい鳥の歌
 幾千(いくせん)の命が宿る
 あの懐かしい森へと、嗚呼、私は還(かえ)る」

花は風に散る


*)呆然と立ち尽くす王の目には、
  風にさらわれる白い花びらだけが、美しく映っていました。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

傾国の花(けいこくのはな)

応募用の歌詞です。

ストーリー調で、歌詞の読み方や作りなど、今までやったことのない形も入れてみました。

登場人物は、花と王様、そして隠れた黒幕、というイメージで書いています。

閲覧数:1,108

投稿日:2016/11/08 22:41:18

文字数:1,257文字

カテゴリ:歌詞

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