転がる血の朝、林檎の錆び
A
ある朝賑わう 駅前通り
血流す女性を 僕は見たのだ
A
流す血の色は 林檎の如く
漂うニオイが 錆びつく如く
B
血の色の 論理展開により
林檎と錆びを まぜてみたなら
B
血の朝に 連なる記憶により
革命の日は 赤く染まった
S
転がる血の朝、林檎が錆びて
場所の記憶は開かれ
結ばれぬ 哀しみ叫ぶ
S
転がる血の朝、林檎の叫び
騒ぐ血だまり野次馬
報われぬ 林檎の如し
間奏
B
血の色の 論理展開により
若い林檎が 泣いたあの夜
B
血の朝の 回る喧騒により
革命の日が 呼び起こされる
C
喉の乾きが グルグル回る
腕の震えが グルグル回る
ナイフを取り出し グルグル回る
人の恐怖が グルグル回る
僕の眼球 グルグル回る
S
転がる血の朝、林檎が錆びて
血液恐怖の病
結ばれぬ 恋の叫びが
S
転がる血の朝、林檎の叫び
騒ぐ血だまり野次馬
転がった 林檎の首が
A
ある朝我らの 過去は再来
血の日曜日が 呼び起こされる
A
場所の記憶は 覚えているぞ
漂うニオイが 錆びつこうとも
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