A1(7.9.6/8.9.7/2.10.9)
花冷える午後
あなたの残香(のこりが)が床をすべる
眩暈を覚えて
横になると甘い余韻に咽(むせ)た

ねぇ あなたの指の味を 忘れてしまったわ


B1(4.4.8/4.4.8/6.6/12)
悠然 友禅 あの袖を引いて
安寧 あのねの あの角を曲がれ
意味はないの 意味はないの
「の」の字を書いて日暮らすの


C1(13.16/13.16.4)
てんてん手鞠に手をついて
最後に足音聞いたはいつぞや
ついつい罪吐(つ)き意地らしく
最後の私語(ささめごと)したはいつぞや いつぞや


S1(2.2.2/8.10/2.2.2/8.10)(15.5.15.9)
嗚呼、嗚呼、嗚呼
あなたの居ぬ間に
花腐(はなくだ)しましました

嗚呼、嗚呼、嗚呼
あたしの操(みさお)は
狗にでも喰わせましょ

売るほどにある赤い紅い実を
あなたには
これ見よがしに哂(わら)い接吻(キス)をして
死ぬまでお預けよ



A2(8.9.7/2.10.9)
折り目正しくと
畳の目に添って でも踏み外す

ねぇ あなたの耳の形 忘れてしまったわ


B2(4.4.10/4.4.10/6.6/13)
有線 有限 あの袖を引き裂いて
安楽 案外 あの角は曲がれない
意味はないの 意味はないの
「の」の字を書くのも飽き飽きよ


C3(13.16/13.16.4)
てんてん手鞠に手をついて
最後に足音聞いたはいつぞや
ついつい罪吐(つ)き意地らしく
最後の私語(ささめごと)したはいつぞや いつぞや


C4(13.16/13.16.4)
てんてん手玉にさぁ取って
愛する秘事(ひめごと)解(と)いたはいつぞや
ついつい罪吐(つ)き誇らしく
愛ある私語(ささめごと)したはいつぞや いつぞや


S2(2.2.2/8.10/2.2.2/8.10)
嗚呼、嗚呼、嗚呼
一途な乙女は
星降(くだ)しましました

嗚呼、嗚呼、嗚呼
初(うぶ)は奥山を
一昔(ひとむかし)越えました


S3(2.2.2/8.10/2.2.2/8.10)(15.5.15.9)
嗚呼、嗚呼、嗚呼
あなたの居ぬ間に
花腐(はなくだ)しましました

嗚呼、嗚呼、嗚呼
あたしの操(みさお)は
狗にでも喰わせましょ

売るほどにある赤い紅い実を
あなたには
これ見よがしに哂(わら)い接吻(キス)をして
死ぬまでお預けよ
死ぬまでお預けよ
死んでも知らんぷり

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

花腐し

あなたのことは忘れられない
乙女の花の午後。

あなたのことを思い出せない
花腐した星も堕ちた。

いつかあなたが
再びあたしを求める日がきても
そのときは哂ってキスはしたって
死ぬまで身体は預けない。死ぬまで死んだって。



*****

「花腐し」とは、卯の花腐しからとりました。
歌詞の中では女に見立てた花が腐る様として使っていますが、本当は卯の花の咲いているころに降りつづく長雨のこと。

大人な雰囲気の和風にしました。
意味も無く言葉遊びをして、仕舞いに「意味はないの」と歌わせる始末。
でも、全く意味の通らないわけでもないので、色々と解釈してもらえると幸いです。

閲覧数:163

投稿日:2012/03/10 21:27:35

文字数:1,030文字

カテゴリ:歌詞

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