intro

「きっと明日も 明後日も同じことをしよう」
「夢を話したり、泣いたりしてどうしようもなく笑おう」
泣き疲れた雲を 思い出している

A

ああ、気づけば
僕は夏の空の下にいた
鼻を刺す草いきれとか 肌を焦がす光とか

忘れていたんだ
遠い日に押し込めて隠した
少し前を歩いて笑う 君の顔がそこにいた

B

小さく歌う君の声を
聞いていたかった ずっと
高台のブランコに腰掛けて
いつまでも 二人きり

S

青い空を裂いて 胸を薙いで
僕らの夏が飛んだ
遠く声を聞いて 夢中で歌って
セピア色に手を振った

空に貼り付いたような雲の下
ゆらり、君のスカートが揺れていた

A

ああ、揺らいだ夏の景色 囃子は遠く
まだ融けない太陽の火は 明日もあるのだろうな

B

透明な薔薇が燃やす君の頬に
触れられなかった 僕を
蒸し暑い夏も遠いあの部屋で
いつまでも二人きり

C(intro)

「きっと明日も、明後日も同じことをしよう」
「夢を話したり、泣いたりしてどうしようもなく笑おう」
静かに眠る君を僕は見ている

SS(or S'+SS)

青い空を裂いて 胸を薙いで
僕らの夏が飛んだ
遠く声を聞いて 夢中で歌って
セピア色に手を振った

秋の風が吹いて 夏が去って
君が汽車に乗った
遠く雲を縫って 白くなぞって
八月が泣いていた

君を隠すような雲の下
ゆらり、君のスカートが揺れた
そんな気がした

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

スカートと入道雲

夏が終わります。

補足:
・「透明な薔薇」は宮沢賢治の『恋と病熱』からの引用で、病のメタファーです。そのような情景が描かれる2回目のBは「君」が死んでいることが初めて示される部分であるので、二回目のBとそれに続くCでは雰囲気をガラッと変えていただきたいです。

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投稿日:2018/09/02 00:57:05

文字数:612文字

カテゴリ:歌詞

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