夢など無いとニヒリズムに
染まり呟き石を蹴った
悲しいほどに天邪鬼だ
誰より信じたいくせに

諦めたのは十九の夏
井の中だったと割り切った
脱力だけがそばに残り
躍動は消えた

「いつか」を夢見た
九つの僕を忘れ
いつの間に惰性色
網膜さえも暗く淀んでた
「日常」はもうシステマティック

どうしてさ そんな拳震わし
思い出せ あの日信じた夢がある
そうだ 僕は悔しくて泣いた
無力で だから諦めなきゃなかった

愛など無いとエゴイズムに
浸りぬくもり失くしてった
寂しいほど頑なになる
誰も信じたくなかった

傷付いたのは二十歳の冬
愚かだったと嘲笑った
焦燥だけが背後にあり
指先が冷えた

「いつも」愛はあった
十の僕は知っていた
いつの間に凍ったんだ
虹彩さえも光失って
「日常」はもうモノクローム

どうしてさ そんな唇噛んで
思い出せ あの日感じた愛がある
そうだ 僕は寂しくて泣く
今も 今も 空っぽのまま

転ぶたび俯くようになった
二度と無闇に走らぬように
無様に転んで笑われぬよう

どうしてさ そんな傷を恐れて
思い出せ あの日擦り剥いて笑ってただろう?
探し物見つけ握り締めた傷だらけの手

思い出せ そうさ 探しだすんだ
擦り剥いた痛みよりずっとずっと
笑われることの苦しさよりも
大切なものがあったはずだろう?

思い出す そうだ あの頃の空
鮮やかに描く色鉛筆の青
僕の世界 カラフルで溢れた


<読み>


ゆめなどないとにひりずむに
そまりつぶやきいしをけえた
かなしいほどにあまのじゃくだ
だれよりしんじたいくせに

あきらめたのわじゅうくのなつ
いのなかだあたとわりきいた
だつりょくだけがそばにのこり
やくどおわきえた

いつかをゆめみた
ここのつのぼくをわすれ
いつのまにだせいろ
もおまくさえもくらくよどんでた
にちじょおわもおしすてまてぃく

どおしてさ そんなこぶしふるわし
おもいだせ あのひしんじたゆめがある
そおだ ぼくわくやしくてないた
むりょくでだからあきらめなきゃなかた

あいなどないとえごいずむに
ひたりぬくもりなくしてえた
さみしいほどかたくなになる
だれもしんじたくなかあた

きずついたのわはたちのふゆ
おろかだあたとあざわらあた
しょうそおだけがそばにのこり
ゆびさきがひえた

いつもあいわあた
とおのぼくわしいていた
いつのまにこお(たん)だ
こおさいさえもひかりうしなあて
にちじょおわもおものくろおむ

どおしてさ そんなくちびるかんで
おもいだせ あのひかんじたあいがある
そおだ ぼくわさみしくてなく
いまも いまも からあぽのまま

ころぶたびうつむくよになた
にどとむやみにはしらぬよに
ぶざまにころんでわらわれぬよ

どおしてさ そんなきずをおそれて
おもいだせ あのひすりむいてわらてただろ
さがしものみつけにぎりしめたきずだらけのて

おもいだせ そおさ さがしだすんだ
すりむいたいたみよりずうとずと
わらわれることのくるしさよりも
たいせつなものがああたはずだろ

おもいだす そおだ あのころのそら
あざやかにえがくいろえんぴつのあお
ぼくのせかい からふるであふれた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

≪応募用≫My log, My beginning<不採用>

あの頃は、何かを目指してがむしゃらでいられたから。

ubell様の素敵な曲に寄せて。
http://piapro.jp/content/528ieu84007f0fbj

字数はあわせたつもりですが、不備などありましたらお知らせください。
10/11 二連目の最後にミスを発見し修正しました。一番、二番とも八音で当てておりますが、聴きとりづらかったため、もし七音でしたら「やくどお」「ゆびさき」の「どお」と「さき」を一音で当てていただけるといいかと思います。締め切り後の修正申し訳ありませんでした。

閲覧数:184

投稿日:2010/10/11 00:47:04

文字数:1,335文字

カテゴリ:歌詞

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