ラストシーンに悪魔は要らない


春風に溺れるセピアの街
人波の隙間に土の匂いがして
耳鳴りと少しの鈍い痛み
何かが喉元に宛がわれるようで

嘘だけ塗りたくって汚れた僕の心なんて
もういっそ刃をたててバラバラに引き裂いてよ

高架下のその場所に置いてきた未来は
今でも僕をそう簡単に離さずそれでいて遠くに消えていく

頭の中でただ咽び泣く君にかける言葉もなく
それは誰が言うまでもなく悲劇なんだろう須らく
大雪は見る影もなく解けていったんだ、音もなく
救いなどがあるはずもなく、ただ呻いている

嘘など吐いたこともない君の澄んだその瞳には
君のための僕はさしずめ悪魔なんだろう

高架下のその先はコマ送りなんだ
惨めな僕が追いかける目の前で揺らめいて久遠に溶けていく

なんてことない未来は
なんてことなく書き換えられて
高架下の間違いは
もう触れない、触れやしない

つむじ風が遊ぶセピアの街
人並みになれない僕にも春はくる
耳鳴りと少しの鈍い痛み
忘れなどしないさ、この身が裂けても

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ラストシーンに悪魔は要らない歌詞

ラストシーンに悪魔は要らないの歌詞です。

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投稿日:2014/07/26 23:00:45

文字数:443文字

カテゴリ:歌詞

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