1A
口揃える建前は
明け透けな嘘ばかり
ちらつかせる飴玉の
苦い味

「清くよく」を真似しても
レッテルが増えるだけ
その心の末路は
卑しくて 蜜の味

1B
嬉々と 仕立てる舌で
聞き手 ねだってる僕じゃ
吉兆の 見込みは遠く
目処がない

1S
きっと
どうにもこうにもならない
個性 感性 半生 擲(なげう)って
主張は 喉 埋め尽くす
今 その皮膚突き破って吐き出せよ、さあ!

言行一致(げんこういっち)にならない
今日も見て見ぬ体(てい)の 僕のこと を
轢かれた 猫が呼ぶ
ただ 逃げ道模索するような臆病者を



2A
没個性に尋ねたい
「いい人の意義は何?」
問う対価は疎外感の
痛い味

身に付かない道徳に
気怠さが首を出し
この心の末路の
感覚を 狂わせる 

2B
鬼気の 迫りを避けてる
危機を 嫌ってる僕は
吉凶の 見立てを聞いた
「外は鬼」


S'
きっと
どうにもこうにもならない
人は 面(めん)を纏うが 世の常だ と
諦めきれぬから
狡(ずる)い僕を認めた

3S
不幸にも幸にもならない
個性 感性 半生 擲っても
掛け声 高らかに
今 衆目(しゅうもく)を掻い潜って息巻けよ、さあ!

言行一致にならない
意図をなくした功(こう)を 愛と云う と
轢かれた 猫が鳴く
とき 思わず手を伸ばすようなその衝動性を




1A
くちそろえる たてまえわ
あけすけな うそばっかり
ちらつかせる あめだまの
にがいあじ

きよくよくお まねしても
レッテルが ふえるだけ
そのこころの まつろは
いやしくて みつのあじ

1B
ききと したてるしたで
ききて ねだあてるぼくじゃ
きっちょおの みこみはとおく
めどがない

1S
きっと
どうにも こうにも ならない
こせい かんせい はんせい なげううて
しゅちょおわ のど うめつくす
いま そのひふ つきやぶ うてはき だせよ さあ!

げんこう いっちに ならない
きょおも みてみぬてえの ぼくのこと お
ひか れた ねこが よぶ
ただ にげみち もさくす るよおな おくびょう ものを



2A
ぼつこせいに たずねたい
いいひとの いぎわなに
とうたいかわ そがいかんの
いたいあじ

みにつかない どうとくに
けだるさが くびをだし
このこころの まつろの
かんかくお くるわせる 

2B
ききの せまりおさけてる
ききお きらあてるぼくわ
きっきょおの みたておきいた
そとわおに


S'
きっと
どうにもこうにもならない
ひとは めんお まとうが よのつねだ と
あき らめ きれぬから
ずるい ぼくお みとめた

3S
ふこうにも こうにも ならない
こせい かんせい はんせい なげううて も
かけ ごえ たからかに
いま しゅうもくお かいくぐ うていき まけよ さあ!

げんこう いっちに ならない
いとお なくした こうお あいとゆう と
ひか れた ねこがなく
とき おもわず ておのば すよおな そのじょうどう せいを

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

衝迫とミカク

http://piapro.jp/t/ovl9 より

口裏合わせることでも、空気を読むことでも、表面的な当たり前でもなくて、思わず飛び出してしまう衝動を道徳と呼ぶ。

衝迫:心の中につきあげてくるもの。強く沸き起こる心の動き。

閲覧数:331

投稿日:2016/02/10 21:21:16

文字数:1,278文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました