足音高く　空まで昇れ
ケムリとあたし　消える前に
ここでいいかな？　まだまだ低い
馬鹿だねあたし　高く高く

見渡す街は　オモチャみたいで
独り占めした　気分浸り
蟻の行列　カラフルだけど
踏み潰せそうだと呟く

手を伸ばせば届くと
ずっと信じてきて　嘘と知って
駆け出したんだ　青空めがけて

ここから落ちたら
痛いけれどイマよりいいよね？
誰か背中を押してよ
走り出して転んだ　あたしを

飛ばせて！

動けないまま　竦む爪先
高いヒールで踏もうとして
バランス崩し　しりもちついた
強すぎる風　ひやり撫ぜる

見下ろす街は　オバケみたいで
独りきりだと嘲笑われ
蟻の行列　途切れないんだ
みんな待ってる人の下へ

膝抱えて泣いてた
ずっと傷まみれで　耐えられずに
駆け出したんだ　夜空に焦がれて

どこまで行ったら
消し去りたいカコまでなくなる？
誰か背中を押してよ
飛べやしないチキン　あたしを

助けて！

腕投げ出し仰いだこの世界は
綺麗だと素直に思えて
あたしが飛んだって何にも変わらないで
昼と夜を繰り返すんだ
ちっぽけなあたしも飲み込み

ここから落ちても
終われないでミライ続いて
誰か背中は押さずに
抱きしめてもう逃げ出さないように

ギリギリの淵に立って
蠢く街を覗き込んで
怖い、なんて今更でも
私は知るんだ　まだ生きてると！