清(さや)かな風
夕(ゆう)の気配、運び
誰そ彼時
空は色を変えゆく
幾重にも色重ね
描き出そう
君との時


名残の花を散らしゆく
雨は 柔く肩濡らす
静かに傘を差し掛けて
二人で聞く音色

雨上がりには稚(いとけな)く
地に映る夕陽を辿って
浮かんだ花の一片を
舟のよう、と笑う君

想いの色重ね
夕は深まって

清かな風
夕の気配、運び
誰そ彼時
空は色を変えゆく
想いをそっと乗せる
水溜まりの花の舟よ


薄い明かりの足元に
手を引けば、また笑って
握った君の掌(たなごころ)
愛しい指しぐさ

宵風がささめいて
夏の訪れ知る

空を指した
爪の先に点る
微かな、その星灯りにみとれて
群青、星を蒔いた空の下で
肩を寄せた

幾年(いくとせ)でも
こうして傍らで
流れてゆく季節を数えながら
想いの色重ねよう
君と二人、笑いながら



(補足版)全部(ふりがな)付です。

清(さや)かな風(かぜ)
夕(ゆう)の気配(けはい)、運(はこ)び
誰そ彼時(たそがれどき)
空(そら)は色(いろ)を変(か)えゆく
幾重(いくえ)にも色重(いろかさ)ね
描(えが)き出(だ)そう
君(きみ)との時(とき)


名残(なごり)の花(はな)を散(ち)らしゆく
雨(あめ)は 柔(やわ)く肩(かた)濡(ぬ)らす
静(しず)かに傘(かさ)を差(さ)し掛(か)けて
二人(ふたり)で聞(き)く音色(ねいろ)

雨(あめ)上(あ)がりには稚(いとけな)く
地(ち)に映(うつ)る夕陽(ゆうひ)を辿(たど)って
浮(う)かんだ花(はな)の一片(ひとひら)を
舟(ふね)のよう、と笑(わら)う君(きみ)

想(おも)いの色重(いろかさ)ね
夕(ゆう)は深(ふか)まって

清(さや)かな風(かぜ)
夕(ゆう)の気配(けはい)、運(はこ)び
誰そ彼時(たそがれどき)
空(そら)は色(いろ)を変(か)えゆく
想(おも)いをそっと乗(の)せる
水溜(みずた)まりの花(はな)の舟(ふね)よ


薄(うす)い明(あ)かりの足元(あしもと)に
手(て)を引(ひ)けば、また笑(わら)って
握(にぎ)った君(きみ)の掌(たなごころ)
愛(いと)しい指(ゆび)しぐさ

宵風(よいかぜ)がささめいて
夏(なつ)の訪(おとず)れ知(し)る

空(そら)を指(さ)した
爪(つめ)の先(さき)に点(とも)る
微(かす)かな、その星灯(ほしあか)りにみとれて
群青(ぐんじょう)、星(ほし)を蒔(ま)いた空(そら)の下(した)で
肩(かた)を寄(よ)せた

幾年(いくとせ)でも
こうして傍(かたわ)らで
流(なが)れてゆく季節(きせつ)を数(かぞ)えながら
想(おも)いの色重(いろかさ)ねよう
君(きみ)と二人(ふたり)、笑(わら)いながら

この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

色重ね(いろがさね)

春の終わりから、夏の始まりをイメージして、落ち着いた、綺麗な雰囲気を意識しました。

(3/5追記)もとはオトズキさんの曲に応募した歌詞です。
残念ながら選考落ちしましたので、曲募集の歌詞に変更いたしました。

閲覧数:244

投稿日:2017/02/24 19:19:00

文字数:1,157文字

カテゴリ:歌詞

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  • オトズキ

    オトズキ

    ご意見・ご感想

    はじめまして!オトズキと申します。私用がなかなか忙しくお礼が締め切り間際になってしまったことお詫び申し上げます。申し訳ございません。

    そしてこの度は自曲への歌詞募集への応募誠にありがとうございます!

    和の言葉選びがとてもお上手だなと思いました。
    指しぐさや風がささめく、爪の先に点る、などなど、読んでいてとても和を感じられました^^

    そして

    浮かんだ花の一片を
    舟のよう、と笑う君

    この部分がすごく「二人の世界」という感じでいいですね!
    すごく微笑ましいです。

    使わせて頂くかのお返事は締め切りまでお待ちいただきたく思いますが先に応募へのお礼を言わせて頂きますね。

    思っていたよりも応募が多いため選ばせて頂くのにお時間ちょっと頂くとはおもいますが…。ご了承ください。

    それでは!ホントにありがとうございます。

    今しばらくお待ちください。

    2017/02/28 18:52:15

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