始まりのサイレンは僕の胸を締め付ける
暗いベンチの中では眩しいグラウンドに
スパイクの刃を突き刺すことは叶わない

バックスクリーンに見守られ
白球を追う影が
舞い上がる砂埃に目を細めても
喰らいついてく

夏の鋭い日差しが乾いた地面の白球を映す
滴る汗に息を切らしても
がむしゃらに走ってる泥まみれのユニフォーム
僕はまたスコアにペンを走らせる


三塁側のアルプスから聞こえる声援と
ブラスバンドの演奏とグラウンドに漂う
張り裂けそうな緊張感に押し潰されそうだ

バックネットに見守られ
地面を蹴るスパイクが
ホーム目がけて滑り込み
白線をかき消してく

焼けた肌に白いユニフォームがよく似合う
バットの金属音が三遊間ぬけて響く
オーダー表に僕の名前はどこにも書いてない
儚い夏の夢を見ていただけ


僕らのスコアに"K"の文字が増えてゆく


夏の鋭い日差しが乾いた地面の白球を映す
滴る汗に息を切らしても
がむしゃらに走ってる泥まみれのユニフォーム
僕はまたスコアにペンを走らせる

僕はスラッガーだ!

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

スコアラー

コラボ企画:作詞家同好会の今月のテーマ用の投稿です。http://piapro.jp/collabo/?view=bbs_thread&bbs_thread_id=10735&id=10186&start=1

苦い思いをして、くすぶっている少年の気持ちをかいてみました。
悔しくて仕方がないようです。
注:この作品の登場人物は全てフィクションですww

閲覧数:204

投稿日:2008/07/02 23:59:13

文字数:455文字

カテゴリ:歌詞

  • コメント6

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  • 朔磨

    朔磨

    ご意見・ご感想

    読んでいると情景が浮かんできてわかりやすかったです。
    「僕はスコアにペンを走らせる」ってとこがすごく好きです!
    悔しさや焦燥感が感じられる詞だと思いました。

    2008/07/04 01:05:40

  • ガブ

    ガブ

    その他

    たくさんコメントいただけてうれしいです^^
    テーマは夏ですが、主人公は日のあたることのないベンチウォーマー。
    ベンチから試合を眺めてる様子を書いてみました。"悔しさ"が出るような感じになってるでしょうか?

    注はあくまで注意書きですので、お気になさらずにww

    2008/07/03 22:47:34

  • 夕澄

    夕澄

    ご意見・ご感想

    情景描写のから「僕」の気持ちがひしひしと伝わってきます。
    最初の暗いベンチ~で「あ、試合に出られないんだ」と分かりました。
    直接的は言ってないのに分かる表現でいいと思います。

    ところで「注」が凄く気になったのですがw

    2008/07/03 21:21:39

  • さちゅ

    さちゅ

    ご意見・ご感想

    高校野球! いいですよねぇ。
    「声援」「ブラスバンド」「金属音」と音を表す単語が出てくるのに、ベンチの中のどこか一枚隔てたような静けさが伝わってくるように思いました。
    次の試合には、この主人公さん、出られるといいですね!

    2008/07/03 16:32:30

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