いつからだっけ？最初からだっけ？
そんな目で僕を見ないでよ
キミの言葉と仕草が棘に変わって僕を締め付けるんだ
誰もが手を伸ばして助けようとする割には
呼吸の仕方がわからなくなっていく

きっとそうなんだ
いつか見たヒーローでも悪役でもなくて
最初から台本に書き忘れられていた　ただのガラクタ
誰にも知られずに生きようとしても
死ねずには生きることも不可能な存在

ねぇ キミはこんな僕を壊してくれますか
何も言わずに微笑むだけ　微笑むだけ

ヘッドフォン　目隠し　マスクに手袋
全て揃ったら準備OK?この世界にバイバイしようよ
キミが望んだ世界を作ってあげる
生まれた時から引っ張られ　潰された
心臓というものが僕にはない

いちご色の脳内に　鍵をかけられた手足
ウイルスを擦り込んだら、ハイおしまい
口の切れ目を吊るし上げるキミの糸
あぁ　またすべてを削除するだけのことさ

いっそすべて消えちまえ
あの人の恋人も　キミの友達という友達も
道路の端っこに住んでるあの子も
画面越しのあなたも見て見ぬ振り

白い紙切れに　黒い液体
ぜんぶぬり潰せば　ほら　シンプルでしょ
『どうせ世界も一色なら　抗わないほうがいいよ』
なんて言ってキミは去っていく

何戸惑ってんの？晦渋混濁
望んだ世界はこれだったんでしょ？
さぁ　早く早く
一歩踏み切ればなにもかも捨てて
遊びましょ？

ヘッドフォン　目隠し　マスクに手袋
全て揃ったら準備OK?この世界にバイバイしようよ
キミも実は僕と一緒なんでしょ
渡された教科書なんて
ほんとはただのウイルスの塊

いちご色の脳内に　鍵をかけられた手足
なんてバカバカしいね、これでおしまい
糸は切れても笑いが止まらない
あぁ　今度は僕の番だね