生まれた時は確かにそうだった
パパとママに愛されて
誰も彼もみんな笑顔で
描いていた幸せがそこにあった

いつからだっけ
パパは帰ってこなくて
ママは泣きながら僕を殴る
当たり前なんて何処にもなくて
僕はいい子になればいい?

頭上を飛び交う暴言も
お気に入りのマグカップも
頬を掠めたお皿の破片も
痛くない 痛くないから
ねぇお願い 笑ってよ

きっと僕は悪い子だから
天使になんかなれなかった
恥の多い人生だから
褒められた事もなかった

もういいや もういいよ
誰も僕を愛さないなら
もういいや もういいよ
翼なんか折ってやる

出来ないばかり増えてきて
逃げる様に戯言を吐いた
「何で貴方はこうなのよ」
そんなの僕が聞きたいよ

指を差し笑う声も
投げ付けられた悪口も
痛くない 痛くないから
ねぇお願い 嗤ってよ

きっと僕は良い子だから
悪魔になんかなれなかった
中途半端に優しいから
嫌われることも出来なかった

もういいや もういいよ
結局は救えないんだから
もういいや もういいや
角だなんて折ってやる

なんにもなれない僕だから
僕は僕が分からない
何処へも行けない僕だから
帰る場所も見当たらない

何処へ行けば安心出来る?
何になれば救われる?
答えの無い問ばかり投げ続けて
もういいや もういいよ
人間なんか 辞めてやる

きっと僕はなりきりたいだけの
痛々しい人間だから
1か100かを求めてばかりで
中途半端を許せないんだ
答えなんてある筈がない
あるはずが無いんだよ
だってこの世界は無限大で
僕はただの 旅人です

もういいや もういいよ
ちょっと歩き疲れて仕舞ったから
もういいや もういいよ
ここで眠る事を 許して欲しい
もういいや もういいよ
夢の中でなら見付かるのかな
もういいや もういいよ
これが僕の描いた「人生」だったんだ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

何にもなれなかった者

それって僕の事だよね?
きっとそうだけど、違うかもしれない。

閲覧数:22

投稿日:2024/12/11 02:38:48

文字数:785文字

カテゴリ:歌詞

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