誰かの見ていた夢が
今の私に宿って
返り咲こうとしている
一片の薄紅

ああなんて健気な花と
人事のように呟いた
ねえ どうして泣いているの
誰かの為に

心許す限りその涙はとめどなく
君のもとへと移ろいたがる
今 覚えたての淡い想いを抱いて
雪解けを待つ


結わう髪は美しく
花のかんざしが似合う
凛とした目に映るは
一面の薄紅

ああなんて綺麗な色と
夢見るように呟いた
雨風の眠れるうちに
待ち人来たれ

古き春の夕澄みに交わした約束が
今の世にも鮮やかに返り咲く
十重二十重に取りまいた花びらの
香りにのせて


時が許す限りその唄は続いていく
君の心に優しく響く
今 生まれたての清い風に吹かれて
花道を行く

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

花かんざし

Duskさんの曲【http://piapro.jp/t/6QCW】に採用していただきました。

閲覧数:891

投稿日:2012/08/06 18:16:12

文字数:310文字

カテゴリ:歌詞

ブクマつながり

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