君には見えない何でも屋


君の未来は 悲しいから
僕がそれを壊しておきました

君の過去は 暗過ぎるから
僕がそれを 捨てておきました


君の理想は 小さいから
僕がそれを食べておきました

君の涙は 塩辛いから
僕がそれを 拭いておきました

君の嘘は わかりやすいから
僕がそれを 真実に変えました

君の瞳は 暗闇だから
僕が見た世界を伝えました

君の名前は何ですか?
今更だけれど教えてくださいな
視界が真っ暗で何も見えないので
世界の美しさを教えてください


君に見えないこの景色は
僕の見飽きた平凡で
その景色に溶け込む僕は
君には見えない何でも屋

君が愛したこの世界は
僕の嫌いな三次元
その世界に溶け込む僕は
君には見えない何でも屋


君の未来は 眩しいから
私はその光を浴びました

君の過去は 美しいから
私はそれを思い描きました

君の嘘は わかりにくいから
私はそれに気付きませんでした

君の耳は 聞こえないから
私が聞いた音を伝えました

君の名前は何ですか?
今更だけれど教えてくださいな
耳鳴りが酷くて何も聞こえないので
世界の音を教えてくれませんか?


君に聞こえないこの唄は
私の聞き飽きた平凡で
その唄に溶け込む声は
君には聞こえない何でも屋

君が嫌いなこの世界は
私が愛した三次元
その世界で私の声は
君には聞こえない何でも屋



いつまでも認識できぬまま
死ぬのを待つのは嫌だから

僕の瞳を送ります
君に聴覚を送ります


目が覚めて 見えたこの世界は
色鮮やかな三次元
そこに眠る君の耳元で
”初めまして こんにちわ”

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

君には見えない何でも屋

閲覧数:644

投稿日:2012/11/26 20:39:25

文字数:692文字

カテゴリ:歌詞

ブクマつながり

もっと見る

クリップボードにコピーしました