Saint girl 君を僕は見つめても
Saint girl 君は僕を見ないで
Saint girl解り合えない だから繋がる不協和音
Saint girl視線一つで 僕は強くもなれるから


ふと気が付けば何もかも 忌み嫌っては蹲る
嘆いても嘆くほど 歪み出す世界
汚れ灼け爛れ腐り朽ちるが僕ら
耳を塞ぎ僕は歩く 煩い街の不協和音(dissonance)
歌い叫き散った 恐るる魂(anima)
浄化する様歌う 穢れ無き聖女

淀んだ世界は 君には似合わない
さぁ御手をどうぞ 手袋の上からで

Saint girl 君は光知らぬ乙女
Saint girl 君は僕を照らす光
Saint girl 通じないだけの言葉が
Saint girl 今心を繋いでいく

Saint girl その白き手で 癒せぬ物は何もないと
Saint girl か弱き君を 蝕む悪意(どく)から守りたい




絵に描いたような貴婦人(Domina)
物語で言うお姫様(regis filia)
救われる時を待つそれだけの配役(Jacta)
綺麗事信じ縋り狂った乙女(Maiden)
掲げる理想は押しつけの
自己愛映す水鏡
救いたい願うのは救われたいから
理解して罵倒して沈む深き海

愚かな男に なりたくなどないと
見て見ぬ素振りで 君を唯神聖視

Saint girl 触れることは許せない
Saint girl 守っては傷付ける
Saint girl 見つめられたなら逸らす
Saint girl 今日も君を崇め逃げ

Saint girl 愛も聞こえない振りで
Saint girl 昔(いこく)の歌に酔う

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

Saint girl

「世界は毒だ!空気も毒だ!こんな所にいたら綺麗な君が死んでしまう!君を守るために君が暮らせる場所を探しに行こう聖女様!」

言葉が通じないからこそ、生まれる妄想と恋がある。
視力を失い使い物にならぬと処分されそうになっていた異国の奴隷を、運命の貴婦人だと思い込み助けた騎士。彼は呆れる程の潔癖性で、他人は勿論自分でさえ、万物は穢れであると信じた愚か者。そんな彼が唯一美しい物だと信じた女の子。彼は彼女を聖女と呼んで、共に旅を続けたけれど……理想の聖女からその子が外れていく度に彼は恐れ戦く。愛したからこそ彼女が一人の女、普通の人間として近寄ってくるのがどうしても受け入れられなくて、彼は今日も彼女を崇め逃げるのです。

そんなネガティブダークなドンキホーテをイメージして作った曲。

閲覧数:52

投稿日:2012/11/02 10:21:39

文字数:701文字

カテゴリ:歌詞

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