魔法の小箱


錆び付いた紅茶の缶の上で見つけた
埃を被った「魔法の小箱」


時間の止まった屋根裏部屋でもう一度
閉ざされたメロディが流れ出す


あなたにもらった宝物 その帰りを待ちながら
あなたの顔を思い浮かべて 何度もネジを回し続けた 


あなたの足音がこの胸を叩くまで
その温かい手のひらに触れるまで
優しいメロディに包まれたはずなのに
幸せな音色だったのに


あの日も僕は聴いていた その帰りを待ち侘びて
何度もネジを回し続けた 何度も耳を押し当てたまま


あなたの面影は奪われたはずなのに
もう二度と戻らない夜を抱えて
魔法のメロディは鳴り止んだはずなのに
もう手離したはずなのに


小さな手に届かない場所に 置かれていた魔法のこの箱が
綺麗に鳴って 憶えていたって 叶えてくれやしないのに


あなたの足音がこの胸を叩くまで
その温かい手のひらに触れるまで
優しいメロディに包まれたはずなのに
幸せな音色だったのに


どうしてその箱を抉じ開けてしまったの
思い出に還すことなんて出来ない
悲しいメロディは閉じ込めたはずなのに
今はあなたに会いたい  


今はあなたに会いたい・・・

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

魔法の小箱 / 初音ミク

是非聴いて下さい。

閲覧数:89

投稿日:2021/03/11 17:02:31

文字数:504文字

カテゴリ:歌詞

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