わからない　知らない　何も見えない　聞こえてた声も遠のいて
落ちているのかも忘れちゃったなぁ　ねぇ、君もそうでしょう？
消える　溶けてなくなっていく　昨日の夕日の様に
君の瞳も　もう　どうでもいいって思えちゃうんだなぁ

鏡に声を重ねてさ　「ほら」「ほら」「素敵な顔」って
何も知らないって幸せも　知らなければよかったのにな

もう　知りたくない　何も言わないで！　って叫んで皆いなくなって
作り笑ってても　まだ　あの頃は思い出したくないよ
ああ　聞きたくない　僕がどこにもいない！　って目を開くのも怖くって
まだ　来るはずの電車が　迎えてくれるのをさ


わからない？わかろうとしたくない？　耳をふさぐ手を取って
知りたくなかった　声を聴いた「ねぇ、君もそうでしょう？」
落ちる　つぶれて死んでいく　昔の教科書でさえも
失った温度は　もう　取り戻してはくれないんだなぁ

街で流れる歌を知っていた　同じような歌も聞いた
雨の中で佇むくらいなら　昨日のケーキも食べておくんだったな

「僕は悪くない」ってそんなことで　涙も簡単に流せたのなら
殺した影も　ずっと　まとわりついて　引き剥がせなくて
逃げたっていいじゃないか　ねぇ！　って声が出てこなくって
まだ　帰れない　あのときから鬼は　ずっと僕なんだ


会いたくて　話したくて　どこかで出会うこと　望んでるはずなのに
見たくなくて　聞きたくなくて　この世界にいることが　許せないんだ
笑いたくて　泣きたいような　どうしようもない気持ちの中で　僕は
君に届くように　喉を殺して　叫んだ


もう　知りたくない　何も言わないで　って叫んだ声は聞こえなくて
作り描いてた　いつかの世界の空は　何色？
ああ　聞きたくない　僕はここにいない？　って目を開いて　見たんだ
知ったんだ


「待って、」
気付けたんだ　行かないで！　ってもう結末も聞いちゃったくせに
あの時捨てて　もう戻らない世界こそ　望んだ虹色？
忘れたいんだ　これでもう十分だろう？　「頑張ったね」って言葉も欲しくって
まだ　待っている　望んだ電車は　もう来ないって
知ってしまったのにさ