G clef Link カリスマ騎士ローランド4

投稿日:2020/02/08 14:37:49 | 文字数:2,435文字 | 閲覧数:74 | カテゴリ:小説

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TEXT
 

「イルヴァルスでNo.1ナイトであるローランドが、ここまで言うのは珍しいことだ。バンダナツインテのリーダーが良いなら是非、我が騎士団で正規雇用したいくらいだ」

 その悦びは男がする行動にも現れている。ローランドが足に履いた白銀に輝くサバトンが、カシャカシャッと爪先から上下に軽く弾んでいた。ローランドは感情を顔には出していないが、フーガ・バーンシュタインに対する期待値が高いことが伺える。

※サバトンとは足甲のこと※

「あのう……なぜ、団長さんはフーガさんをカリスマナイトにしたいのですか?。それに…フーガさんは夜のお茶会で、なにをするんですか?」

 ミクは大切なパーティーメンバーの1人である青年が、こうまでして騎士への勧誘を受けてしまうことに厳しい表情へとなってしまう。

「わかった……。ナイトが夜会でする任務を説明しよう」

「私にわかりやすく、お願いします」

「夜会で選抜されたナイトたちは、ゲストプリンセスたちをエスコートし、愉しく会話しながらオーダーの入った酒を飲み酌み交わすんだ。なお、ゲストプリンセスには酒の他にもフルーツの盛り合わせだったり、お菓子を嗜んでもらう。この任務は、我が国の観光資源のひとつであり、騎士として国を想う忠誠心の塊でもある」

 夜会で行われる騎士倶楽部(ナイトクラブ)としての任務は、フォレスタ・キングダムにとってかなり重要性の高い社交場であるとローランドから説明を受けた。

「そっそんなこと、フーガさんはできないですよ。昨日、引きこもりからやっと社会人になったばかりなんですから」

「大丈夫だ…。彼が持つ、ヒトを吸い寄せてしまう碧い瞳に母性本能をくすぐる草食男子の仕草、まさに昨今のナイトにはうってつけだ。君はもしかすると…普通のヒトではないな」

 なんとローランドは、初対面でフーガ・バーンシュタインの人間性……?。
 否ッ‼ マモノ性を理解していた。

「……そうです。ぼくは、ヴァンパイアの母とインキュバスの父から生まれた…バスヴァンパイアというマモノです……」

「このローランドの目に狂いはなかった!。完璧だっ! フーガは必ず、カリスマ騎士になれるぞ!」

「お言葉は嬉しいのですが…しかし……」

 フーガは生まれてこの方、ヒトから自分をここまで称賛された経験が少ないため、ローランドからの褒め言葉に戸惑ってしまう。

 たしかにフーガの小さい頃は、イバーノの町で母親と買い物していると、すれ違う大人たちから『可愛いお嬢ちゃんだね〜っ』と言われていたが、引きこもってからは自分の見た目など優男ぐらいにしか思っていなかった。
 さらに彼が懸念する理由は、もしここで正規の騎士になってしまったならば、仲間たちと別れなければならない。孤立無援だった自分を助けてくれたヒトたちと、離れてしまうのは罪悪感が生まれてしまう……と感じている。

「団長さん…あくまで臨時の近衛兵なんですから、夜のお茶会にフーガさんは貸せません。大切な仲間のフーガさんは、接待よりもお城の庭師として活躍できますよ。花壇でお花を育てたり、お城に生えてあるフルーツの木を手入れしたりするほうが得意なんです♪」

「ヤングレディ…仲間だと言ってくれてありがとう……」

 フーガはミクの放った言葉に嬉しくなっていた。大切な仲間だと言われ、自分はパーティーメンバーと別れなくて済むと理解ったからだ。

 だが、ローランドのほうも簡単に引き下がらなかった。カリスマ騎士としてのプライドを保つため、クエスト受注者に対し、精神的な掛け合いを持ち込んだのだ。

「残念だが、我が騎士団に蒼星石(庭師)は必要ないな。彼が蒼星石としてする仕事は、王国専属の庭師で間に合っている」

「いい加減にしてくださいっ‼」

 ミクはローランドからのセリフに長机を『バンッ!』と激しく叩いて反応した。

「そんな“呪文めいた言葉”を使って勧誘してくるだなんて……。私たちがする旅は、アリスゲームをするためにしている訳じゃないんです!。それに私…白馬の王子さまなんて、信じてません!」

「ミクちゃんッ! 完全にこのヒトのネタ振りに掛かっちゃったよッ‼」

 すかさずフォローを被せたレンは、既にメンバーたちが相手の手中に嵌まっていることを理解していた。

「ローランドさん……。このぼくにバラの首輪を繋げる気なのですか……?」

「フーガさんまで、 なにを言ってるんッスか!?」

 もはや収集がつかないようになっていた。そんな状況下のなか、ローランドはミクにこう畳みかける。

「安心しろ、リーダーの翠星石。君の蒼星石(フーガ)が、夜会でナイトになるのも臨時としてでいい」

「で…でも、フーガさんは……」

 このとき、ミクは思い悩んでいた。まだ、ヒトと話すのが苦手である彼を夜会に向かわせてよいのか?……とだ。

「ならば、そっちにいる金糸雀に意見を聞いてみよう」

 次にローランドは、リンに話題を振ったのだ。

「失礼ね! あたしは、あんなにちんちくりんじゃないわよ!」

 リンは自分のことを遠回しに小さいと言われ、ムッとした表情になっている。

「ぜんぶ色のイメージだけで、その名前を言ってるだけだろーッ!」

「なに言ってんのよレン」

「なんだよリン……」

「あたしには、金糸雀っていうモジュールがあるのよっ!」

※1925Diva鏡音リン用モジュ鉄道員・金糸雀 byちほさん※

「違うだろっ! ぜったいにお人形さんのヤツを言っただろッ‼。アリプロネタもみんな言ってるし!」

「あたし、アリプロはしらないけど…Gothic and Lonelinessならわかるわよ♪」

※なるしまたかしさん、すいません※

「♯※∀&!?」

 もうダメだとレンは思った。自分以外の仲間は、完全に精神的な掛け合いで丸め込まれてしまったからだ。

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