Trick and treat ―お菓子も悪戯も―

投稿日:2010/11/13 08:35:07 | 文字数:2,260文字 | 閲覧数:1,086 | カテゴリ:小説

ライセンス:

約一週間早いですが、ハロウィンネタです♪
鏡音はイチャイチャさせやすい(・ω・*)♪

ぴこたさん(http://piapro.jp/saki1211)にイラストを描いてもらいました!ありがとうございます^^*
イラスト(http://piapro.jp/t/H6Qa)

前のページへ
1
/1
次のページへ
TEXT
 



「Trick or treat!」

「………………」


ソファーに座ってテレビを見ていたレンは、いきなりの事に言葉を発せずにいた。


「反応薄いなぁ…」

「いや…、やぶからぼうに言われても困るから」


膨れっ面なリンに対し、レンは冷静に意見を述べる。
そんなレンに、リンは説明するように言った。


「今日はハロウィンだよ?だから『Trick or treat』、つまり『悪戯かお菓子か』って言ったの。要は、お菓子をくれないと悪戯しちゃうぞって事!」

「…なるほどね」


レンがおぼろ気な記憶を思い出すと、何か細かい話がされてない気がした。
しかし目の前のリンには関係ないらしく、そんな彼女の考えをレンには容易に読めたようだ。


「だから、お菓子ちょうだい♪」


予想通り、両手を差し出して要求してきたリン。
既に『悪戯』の選択肢はなく、彼女にとってはお菓子を貰う口実でしかなかった。


「…はい」


レンはポケットから取り出した物を、リンに手渡した。


「………飴玉1個だけ?」


とても不満そうな顔で呟くリンに、彼は溜め息まじりに言った。


「仕方ないでしょ、持ち合わせてないんだから。そもそも僕はリンほど、甘いものは好きじゃないし」



「相手は選びなよ」と付け加え、テレビへと視線を戻した。
そんな彼に、リンは静かに呟く。


「私が作ったお菓子は食べたのに?」


しばし間が空き、振り向かずにレンは答えた。


「………リンが作ったやつは、そんなに甘くなかったらだよ」


そう答えたレンの言葉には、どこか不自然さが窺えた。
そんな二度目の沈黙の後、リンは聞き返す。


「ショートケーキの時は、たくさん砂糖使ったよ?」

「………………」


言われた彼が口をつぐんだため、三度目の沈黙は先程より長い。
笑顔を浮かべる彼女が、その沈黙をやぶった。


「…今更だけどさ、レンって意地っ張りだよね」

「………うるさいなぁ」


耳を赤くさせながら悪態をつく彼が、リンにはどこか可笑しくて笑ってしまった。
同時に可愛いとも思ったがそれを言うと怒るので、それは黙っておくことにする。


「今度はちゃんと甘くないやつ、作ってあげるね♪」

「…期待しないでおくよ」


疲れの見えるレンの言葉に満足して、手にある袋を開けて飴玉を口に含んだ。
口内に広がるオレンジ味を堪能しつつ、リンはその場を離れようとする。
しかし後ろからレンに腕を掴まれ、動きを止められてしまう。


「リンからは、僕に何もないの?」


振り向いたリンは、きょとんとした顔をする。
本来リンはレンにお菓子をねだりに来た訳で、リン自身に持ち合わせがあるはずもない。
現に今も、マスターやテトからもお菓子を貰うつもりでいたのだ。


「じゃあ、レンも一緒にマスター達のところにいく?」

「僕は、リンからのが欲しいんだよ」


リンからの誘いの言葉を、レンは笑顔ではね除けた。
好意を無下にされた事に、リンはやや怒りの混じった口調で言う。


「そんなこと言ったって、私が持ってたらレンの所に来るわけないでしょ!」

「ふ~ん、そっか…」


目の前の少女の怒りも、今のレンには興味がないらしい。
むしろ期待通りの答えに、僅かに少年の口の端が上がる。


「それじゃあ…」


レンはリンの腕を掴んだ手に、力を込める。
ソファー越しに向かい合ってそこにあった距離を、少女の腰をもう片手で引き寄せる事でつめていく。
リンがそれに気付いた時には、レンの笑顔が目と鼻の先にあった。


「レ、レン…?」

「『お菓子』がないなら『悪戯』、でしょ?」


そう一言呟き、レンは唇を重ねた。
それにリンが驚いて僅かに口を開いた隙をついて、そのまま舌を口内に侵入させる。


「ふっ…んぅ………」




触れ合う唇の隙間からは、熱のある吐息と甘い声が漏れた。

同様に飲みきれなかった唾液が、そこから溢れてリンの口元から伝う。




そうして口を離してレンが目をやれば、羞恥で顔を赤くして息を荒くしたリンがいて。
その様子に笑みを浮かべながら、彼は優しく問いかけた。


「思いの外、大人しかったね。嫌がるかと思ったけど」

「………どうせ抵抗しても、やめな…?」


聞かれたリンは目線を合わせず恥ずかしそうに答えるが、口の中の違和感に疑問の色を浮かべて言葉を止める。
少し考えその違和感の答えに気付き、レンに顔を向けた。
目を向けた先の彼の口からは舌が出され、そこにはリンが食べていた飴玉があった。


「あ、ついでに貰ったよ」

「ずるいレン!それ私の飴玉なのに!!」


飴玉を取られた事に、リンが怒りを露にする。
そんな彼女に、レンは意地悪な笑みで問う。


「じゃあ、僕に『悪戯』する?」

「…っレンの卑怯者!!」


顔を限界まで赤くして声を荒くするリンは、レンにはとても可愛くて仕方なかった。
しかしこれ以上は機嫌を損ねかねないので、怒る少女を腕から解放する。
そしてソファーを飛び越えて、リンに向かって手を差し出した。


「行くんでしょ?お菓子もらいに」

「…ホント、ずるいよ」


そうして不平を言いつつ、リンはレンの手を取る。
それでもレンに手を引かれるリンの表情はどこか嬉しそうで、とても幸せそうだった。


















(甘いお菓子も悪戯も、全部キミの為に)


文をメインに、色々と創作中。
基本テトさんと鏡音が大好きです^^*(もちろんボカロ全般好きです)

よく色々な作品を巡り歩きしてます。一行詩に出没しているので気軽に絡んでくれると嬉しいです♪

最近は絵師さんのイラストから文を書いてみたいと思っていたり…。
また、僕の書いた文からイラストを書いて頂けたら嬉しいなと思ってます←


ツイッター始めて見ましたが、使い方がよく分からないww
よければお立ち寄りください♪
http://twitter.com/Defectiveprodu

pixivでも作品を投稿し始めました、良ければご覧ください^^
http://www.pixiv.net/member.php?id=2245288

もっと見る

作品へのコメント1

ピアプロにログインして作品にコメントをしましょう!

新規登録|ログイン
  • userIcon

    ご意見・感想

    こんばんは。私の作品にはメッセ下さるのに本人が欠陥品さんの作品にメッセ送らないで如何する! この非常識者! と言う事でメッセさせて頂きます。

    ・・・甘い、甘いよぉーーー!!! どちらにしてもリンはレンに、そしてレンはリンに勝てないのですね・・・!
    どうやったらこんなに甘いのが書けますか・・・? 私の所のリンレンはどうもいちゃついてくれない・・・(;ω;) 特に学パロの・・・。

    また遊びに来ますね^^

    それでは♪

    2010/10/23 22:46:37 From  lunar

  • userIcon

    メッセージのお返し

    メッセありがとうございます♪僕のアレは単なるお節介ですし、気になさらなくていいですよ^^;僕も最近は忙しくて、他の作品を見れてませんしね(汗)

    まあお菓子の代わりと言う事でwどっちもどっちに弱い関係ですから、そういう事になりますwww こういうのを書くのは苦手だったんですけど、吹っ切れたら案外どうにかなるもんですよ← 学パロは難しいイメージがありますね^^;

    またいつでもいらしてください♪

    2010/10/23 23:57:59 欠陥品

もっと見る

▲TOP