『じゃまけんっ! ~望嘉大付属高校 ジャマイカ音楽研究会~』session:20

投稿日:2012/11/19 20:01:21 | 文字数:4,045文字 | 閲覧数:69 | カテゴリ:小説

ライセンス:

原案者:七指P 様
お預かりした設定を元に書かせて頂いております。
拙いながらではありますが、楽しんで頂けたなら幸いです

今回もボカロネタをちみちみ入れてみましたよ
「悪ノ娘」
「千本桜」
「Alice in wonderland」
「悪食娘コンチータ」
「ワールドエンド・ダンスホール」
「ルカルカナイトフィーバー」

久美と櫂人に関してはクラスイベントの様子を別枠で書きてぇなぁとか思っていたりした
とてもいじりやすい2人なのですwww
これは後々やる予定だけれど、岳歩と未来の腹の探り合いと、未来と氷川のやりとりも少しやりたい
どんどん長くなり分割されていった文化祭編
一応次でラスト!

前のページへ
1
/1
次のページへ
TEXT
 

『じゃまけんっ! ~望嘉大付属高校 ジャマイカ音楽研究会~』session:20


本日文化祭3日目、最終日。
昨日の演劇鑑賞、各委員会委員長が務める審査員達によるトップ争いが熾烈を極めたが、僅差で櫂人のクラスが優勝を果たした。2位には留佳のクラスがあげられた。
留佳の演じた傲岸不遜なシンデレラの型破り加減が終始人の目を引いたが、櫂人の色気には適わなかったらしい。
『サンドリヨン』はドタバタミュージカル仕立てで、シンデレラ演じる留佳が魔女のお婆さんの魔法の杖をぶん取り、そのままカボチャの馬車で舞踏会まで乗り込むという運びだった。仮面舞踏会状態だった舞踏会をつまらないという理由でハロウィン仕様に強引に魔法で置き換え、王子が吸血に変えられてしまう。魔法の杖は盗難対策のため他人に許可なく手渡ってしまった時のための保険魔法のおかげで、0時を過ぎてその効果は解けたが、0時を前に飽きたからとさっさと家に帰っていったシンデレラを探すべく捜索隊が編制された。すでに容疑者扱いのシンデレラを探す唯一の手掛かりは歩きづらいと投げ捨てられた硝子の靴。その結末は王子とシンデレラの罵り合いにも近いバトルから3時のおやつにタコ関連は欠かせないの大論争を経て、どちらが跪くかの両者譲らない意固地の末、売り言葉に買い言葉でシンデレラが王子の妃に召し上げられる。その国の王と妃の凄まじい夫婦喧嘩は国最大の娯楽ゴシップに発展し、逆に国民は家庭を大事にし国は栄えたといったところで大団円。
喧嘩の張り合いが演技じゃないんじゃと思わせるくらい迫真すぎて会場は息を呑んだほどで、結果的2位だったのだからそれはそれで悪くはないものであったことは確かだろう。
3日目の今日は学園内全部を使った出店やイベントが展開される。一般公開なだけもあって人の出入りは多く、委員の生徒達も忙しそうに敷地内を走り回っているのが見えた。教師達だけでは手が足りず、外注の警備会社の人間もちらほらあった。
「荒巻センセ―――イ、一緒に写真入ってー! 」
“指導官”の腕章を付けて岳歩は学内を見回っていた。この日ばかりは教員達は大忙しだ。岳歩は行く先々で進行状況やトラブルなどがあった時の対処をキビキビとこなし、そして決まって女生徒達に写真をせがまれていた。ジャマ研メンバーも各自クラスの催し物のために一時バラバラで、13時からの屋外舞台枠まではまだまだ時間があった。
「「あ、ガッポイだー」」
綺麗にハモってそう呼ばれた方へと振り向くと、そこには大正モダンな恰好をした凛と漣が宣伝用の看板を手に岳歩の方へと駆け寄ってきたところだった。
「そう呼ぶなって何度言わすんだお前達は」
「凛は覚えが悪いから」
「そういうお前はどうなんだ、弟」
ケタケタと横で笑ってそのやり取りを見ている凛は、フリルレースがあしらわれた膝上丈ワンピースタイプのセーラーを和風アレンジしたものに、頭巾とモノクロ縞のハイソックスに草履を合わせた衣装を着ている。かわって漣は着物風にアレンジした黒の学ランと短パンに、凛と同じくモノクロ縞のハイソックスと下駄でコーディネイトされていた。その衣装に双子なだけあって行く人々の目を惹き、写真を撮られたり声をかけられたりしていたらしい。
「久美はどうした? 」
「グミッちゃんならクラスで給仕のシフトだよ~」
「ボクらと交代で休憩なんだ」
そう言って視線を巡らせた先には校内時計、時刻は11時過ぎを指していた。
「後でそっちの方にも顔出してやるから。あまり面倒なことは起こすなよ」
「「ガッポイに言われたくないね~」」
岳歩は呆れて何かを言いかけたが言うのを止めた。実際に面倒こそ起こしてはいないが保護者や生徒達に囲まれる頻度が高く、周りの観客の行く手を遮らざるおえないことが現時点までに数回程あったためである。
―――そろそろ校内に戻るか
そう決めて岳歩は2人と分かれると校内に向かって歩き始めた。

ーーーーーーーーーーーーーーー

「よぉ、斉藤。何してんだ」
人混みの中に櫂人を見かけて声をかけた。
「先生。何してんですか、こんなところで」
腕を上げ腕章を見せる。話を聞くと今から交代らしく教室に戻るとのことだった。宣伝も兼ねて衣装で校内見学をさせられていたこともあって、今の櫂人の恰好は“イカレ帽子屋”そのままだった。
「昨日といい今日といい、お前運無いな」
「そういう先生はどうなんですか」
「悪いな。オレは強運の持ち主だ」
見回りがてら櫂人の居る普通科3年C組まで並んで歩いていると、行き交う人々が全員振り返っていくのを流れざまに岳歩は横目で気付いた。
―――そういやこいつ、人気あったんだっけか。
岳歩は並んで歩く櫂人を見下ろした。2人とも高身長ではあるが岳歩の方が幾分高い。
「ー? 何ですか」
「いーや、別に」
周りの視線に気付いていないのか櫂人は素知らぬ顔で足を進めた。岳歩は1人小さく溜息を吐きながら一応流れ流れで過ぎる教室の様子をチェックしながらそれに続く。
―――この人自覚あんのかな。
そんな岳歩を横に櫂人は、いつも通り周囲を一切気にかけない岳歩のその態度に、胸中感嘆の声をもらしていた。櫂人も擦れ違う人々の視線が向いていること気付いていて、そのむずがゆさ故に早く教室へ辿り着きたくて仕方がなかった。隣にこれだけ目立つ外見の教師が居ればそれも無理のないことだと言い聞かせながらも、改めて岳歩の人柄の凄さを知った思いだった。
「あら、先生、櫂人。2人してどうしたの? 」
3年B組の前まで来た時、丁度教室から出てきた芽衣子とはち会った。芽衣子は方が大きく開いた赤いミニのドレスにレースが上品にあしらわれたドレスと同じ色の長袖ジャケットを羽織っていた。
「メイ。そっちどう」
「ボチボチってところ。そっちは? 」
「俺は今から。丁度さっきそこで先生と会ってさ」
「よ。盛り上がってるか? 」
芽衣子のクラスは“チャレンジ喫茶・悪食戦家(あくじきせんか)”を展開していた。芽衣子越しに見えたのは食事代を賭けた時間制限内完食コース挑戦者が今まさに負けた瞬間だった。他にも食事代の他に気になる店員生徒との写真撮影を賭けてのチャレンジコースなどもあるらしい。チャレンジ以外の普通の喫茶としても展開しているため、基本的にはメイド喫茶の主旨をそのまま拝借したコメディ喫茶といった感じの色が強い。
「アンタんとこも随分とご盛況の様よ。このまま行くとヤバいからさっき買い出し班がうちの買い出し班と一緒に連れ立って行ったところ」
「俺やること残ってるんかな」
「・・・あぁ、それは多分大丈夫だと思うわよ」
隣の櫂人の居るクラスは“不思議の国のアリス”をコンセプトとしたコスプレ茶屋“Alice in wonderland”を出していた。お茶メニューを中心としたテイクアウトスタイルで、合わせてお茶にあるお菓子を幾つか売り出している。櫂人の着ている衣装はそのためだ。
「そっか、なら行ってくるかな。じゃぁまたな」
櫂人はそう言ってクラスに向かって歩いていった。
「・・・ねぇ、先生。何処から2人で歩いてきたの? 」
「ん? あぁ、2階に男女設けられてる着替え教室あるだろう、その近くで斉藤と会ったんだよ。それがどうかしたのか」
「あ、いや。特に意味は無いんだけど・・・」
そう言って芽衣子は岳歩越しに廊下の様子を伺った。去って行った櫂人と岳歩に視線を送るギャラリーの多さと、その2人と今まさに話していた芽衣子に向けられる視線とが入り混じっているのがひしひしと伝わるのが目に見えて解る。針の筵に置かれている様な気分がして芽衣子は思わず目を背けた。
「ー? メイ、本当どうした? 」
心配そうに芽衣子の顔を覗き込む岳歩に、
―――何でこうも2人揃って鈍いのかしら。
この場に居ない留佳に向けて芽衣子は1人、彼女は本当に人をよく見ているなと、この状況に半ば諦めながら変な感心を零した。

ーーーーーーーーーーーーーーー

昼が近くなっても人の波は途絶えず、時間ばかりが進んでいった。時刻はいつの間にか13時を指そうとしていた。
「留佳せんぱーーーいっ、こっちこっち! 」
久美が遠くに見えた留佳を見つけて声をかけた。部活で獲得した屋外舞台のイベント時間が間近に迫っていて、最後に姿を現したのが留佳だった。
「遅いわよ留佳っ、何してたのよ」
「いやぁ、夏祭りで世話になったじいさん達が遊びに来てくれていてな。つい遊び過ぎてしまったら遅くなった! 」
留佳のクラスは“ワールドエンドでナイトフィーバー☆”という参加型アトラクションの出し物をしていた。その場で生徒が踊るダンスの振り付けを覚え、それを完全に踊れたら勝ちの3回勝負。見直しのチャンスは3回までの救済措置もちゃんと用意されている。3日目の文化祭はスタンプラリーも行なっており、スタンプラリー協力クラスはそれに見合った企画で参加しており、留佳のクラスもその1つだ。
「威張って言う程のことじゃねぇだろ、部長なら最初に来とけよ」
「相変わらずツマラナイ男だな。だからお前は」
「ハイハイハイハイハイ、そこまでねー。拍、時間は? 」
「あ、はい。あと5分です」
留佳以外のジャマ研メンバーは全員15分前には集まって最終調整を行なっていた、急いで留佳を入れて段取だけ素早く確認を入れる。終わった直後に前のバンドの持ち時間が終了、設営委員が舞台セットを変えている間に、
「っし、じゃぁいつも通りでやるぞ。いいな」
櫂人が皆に気合いを入れる。その時、司会によるアナウンスが流れた。
『それでは続いてのグループはジャマイカ音楽研究会による演奏になります。ジャマイカ音楽研究会の皆さんお願いしまーーーす』
呼び声に応えてメンバー全員、舞台の上へ躍り出た。

to be continued...

どうぞ宜しくお願い致します。

作詞させて頂ける方、一緒にコラボもしくは活動してくれる(作曲・絵・動画)方、気にかけて下さいましたら気軽にお声かけ下さいますとうれしいです。
拙いながら尽力させて頂きます。
(修正・改変などご相談くださいましたら素直に応じます)

オリジナルで出しているものに関しましては曲募集、私の歌詞を見て気に入って下さいましたら歌詞依頼、承っております。
曲先の場合は、歌詞を当てる部分のメロディをお届け下さいましたら、確認して歌詞を書かせて頂きます。

++++++++++++++++++++++++++

 自分の持ってるイメージと違うイメージを見たり聞けたりするのが大好きですので、基本一緒にコラボしてくれる方々にはイメージのまま自由にやってもらうことにしております。

 自分で書いたものを校正する際、よく絵面で追う為に誤字脱字ご表現が多いです。
 その際はすぐにご指摘下さい、自分で気付いた時もすぐに直します。

++++++++++++++++++++++++++

『星座』シリーズコラボ立ち上げ中、作曲のお手伝いして頂ける方募集中。
ブクマ『オリジナル』からも募集しております!

詳しくはこちらから→→→→→『http://piapro.jp/t/cuzk

++++++++++++++++++++++++++

マイリス:mylist/30726401
  skype:こちらでのご連絡をご希望の方はお声かけ下さい。

もっと見る

作品へのコメント0

ピアプロにログインして作品にコメントをしましょう!

新規登録|ログイン

オススメ作品10/29

もっと見る

▲TOP