代え難い過去に咲く 麗しい雪月花
数多の愛情を抱いていた
澄んだ雫 落ちる程に
未だ 鮮やかでいて

思慕 宛ら籠鳥恋雲
来し方の愛に囚われて
風の如く移ろう運命は
冷酷なものね

親愛なる純真のメイデン
在りし日に笑ってみせた
輝きを見て 時が過ぎ去っても
忘れられないの

儚い夢に咲く花は泡沫
いつも同じ貌のまま
戻らない日々を ひたすらに追いかけた
なんて虚ろなこと

変え難い過去に歌う憧憬の哀歌
幾度となく口遊んでいた
夜の帳 下りる頃に
色めく面影と dear days

所詮 この世は会者定離
今し方 哀に暮れている
甘美な追想は憂いを含んだ
感傷のアイロニー

親愛なる純真のメイデン
もう一度 笑ってみせて
輝きを見て 時が過ぎ去っても
憧れのままで

セピアの記憶にて歌う
何時かの乙女に 会いたい
けれど其処に居なくて
舞い散った花びら ひたすら集めるように
淋しさを誤魔化した

古びた手紙に 想いを綴った
ありったけの愛を ありのままの言葉を
過ごした季節が 何時も傍に在った
愛しき貴女の声は 遥か彼方まで

刻んだ時間が もたらした軌跡を
乗り越えるまでは 針は止まり続ける
恋しい情景が ほのか燦めいて
膨大な追憶の海で とけた

親愛なる純真のメイデン
明くる日も私の光
別れを告げて那由多の時を経ても
覚えてるから

儚い夢でまた踊る乙女は燦燦
優しく抱きしめて
哀情に負けず気高くあれますように
紅薔薇を身に纏う
未だ癒えぬ傷とともに咲いて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

紅薔薇

閲覧数:145

投稿日:2020/12/25 00:03:44

文字数:641文字

カテゴリ:歌詞

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