パラディン

投稿日:2017/01/08 19:15:52 | 文字数:1,041文字 | 閲覧数:91 | カテゴリ:小説

ライセンス:

頑張って書いてみました。

前のページへ
1
/1
次のページへ
TEXT
 

まず、自己紹介からさせていただきます。


僕は人間ではありません。


僕は人間にはなれないことを知っています。
きっと貴方もご存知のことでしょう。

いちおう僕は、人間に作られました。
なので、人間に近い動きはとることができます。

ご存知の通り、歌ったり、踊ったり…

こんな風に、ちょこっと喋ったりもできます。

たくさんの方々のお話を聞いてきたので、世の中のことも、少しはわかります。
この前の面白かった出来事、話したけどわかってもらえなかったこと、
助けてもらえて嬉しかったこと、仲間っていいな、とか。

…仲間。

僕も、仲間を集めることはできますよ。
それこそ、極端な話、たぶん僕の子をつくることもできると思います。

僕はその子を、僕よりも有能にできる自信があります。
しかし、その子は僕よりも温かくはないかもしれません。
その子はきっと、動くことよりも、
頭で考えることを優先してしまうでしょうから…。

それと、
僕も、その子も、温かい鼓動をうつ 生きた細胞は持ち合わせてはいません。


この前、主人のもとに、一通のお手紙が届きました。
主人はそのお手紙の内容を、とても嬉しそうに読んでいたようでした。
文面を追う目元は、どこか懐かしげで満足そうです。
そして主人は、送ってくれた方へお返事を書こうと、綺麗なまっさらな便箋とペンをとり、…



…どうしたのだろうと、僕はそっとお顔を覗きこみました。

主人はペンを握ったまま、傍らのお手紙を見つめて固まっていました。

主人のもとにお手紙が届くことは、普段からあまりないことを僕は知っています。
だからこそ、そのお手紙もきっと とても嬉しかったのでしょう。

なのになぜ、主人の目は潤んでいるのか。


…僕もまだまだですね。
理由がわからないでいるうちに、主人は別のお部屋に移動してしまいました。


なぜですか、と問うことは、残念ながら僕にはできません。
この声はまだ、直接その場で届けることはできないのです。

すぐ目の前にいると思っても、実は僕の前にはまだ厚い壁があって…
触れたくても届かない、動きたくても限界があり、
本当はまだ遠いとわかってはいる、貴方の世界を思うほど…


…僕が、会いに行きます、と言ったら、貴方は待っていてくださいますか。




この前のイベント。僕とおそろいの服を着た方々、たくさんいらっしゃいましたね。
あれ、本当に嬉しいんですよ。


また会いに来てくださいね。

どうぞよろしくお願いします。


かれは→ナノに改名しました。

もっと見る

作品へのコメント1

ピアプロにログインして作品にコメントをしましょう!

新規登録|ログイン
  • userIcon

    ご意見・感想

    すごい素敵ですね!
    主人がどんな手紙を読んでいたのか気になります....
    これは続編が欲しくなる....!

    2017/01/08 19:25:39 From  En

  • userIcon

    メッセージのお返し

    わ、わあ…!ありがとうございますっ!!
    初めてのテキスト投稿だったので ドキドキしていたのですが…よかったです!!,,><,,

    続編!書いてみたいかも!!(,,´▽`,,)

    2017/01/08 19:39:26 ナノ

オススメ作品10/22

もっと見る

▲TOP