俺はいつものように、自分の部屋でだらーっとしていた。
そんなときだった。


ガチャッと、ドアの開く音に俺は向くと、そこにはミク姉とルカ姉。



「どうしたの?」



俺は二人に訊く。



「ねぇねぇレン君」とミク姉。

「あのねぇレン君」とルカ姉。

「「リンちゃんのアルバム写真とか……くれないかな?」」



あぁ、なんだ。そんなことか。
まぁ、確かに俺生まれたときからリンと一緒だから、リンだけの写真とかも数枚は入ってるけど……。



「あぁ、いいよ。全然大丈夫だよ。ちょうど部屋の整とんとかした方がいいのかなーとか思ってた頃だし。まぁ何の理由があるかは知らないけど、あるだけ全部持ってけ─────ってふざけんなァァァァァ!!!!!」


俺の長い長いノリツッコミ(?)が部屋中に響く。
とたんに、ミク姉とルカ姉は不機嫌な顔をする。



「どうして?ぼくたちはただたんにリンちゃんを愛してるのに」

「ミク姉、そんなの理由になんねーよ!っていうか、本人から貰えばいいじゃんか!!」

「それができないのが『恋する乙女』のよ。いい加減理解してよ」

「ルカ姉、『恋する乙女』って何。『恋する乙女』って!それに何回か話したような言い方で言うなよ!俺初耳なんですけど!?」



なんなんだこの二人は!?ついに狂ったか?ネギとマグロの食いすぎで!!!
そんな二人は不敵な笑みで、



「「そんなに言うなら、教えてあげよう!ぼく(わたし)たちが、リンちゃんをどれだけ愛しているかを!!!!!」」



……いや、そんなこと訊いてないんですけど。










【リンちゃんなう!】リンちゃんは誰にも渡さない!!!←【自己解釈】










「まずはぼくからだねっ!」



ミク姉が自分のおさげを揺らしながらいう。



「レン君、ぼくの『リンちゃん愛してるよ!』度に怖気づかないようにね!」

「なるわけないだろ」



俺の返答にミク姉はむっとしていたが、すぐに語り始めた。










□■□■□ミク=リン厨■□■□■ミク=リン厨□■□■□ミク=リン厨■□■□■





リンちゃんをぎゅーぎゅーしたいな。じたじたするのを押さえ込んで、ぎゅーーーーーーーーーーってしたいな。腕噛まれるのもアリだよ。っていうか噛んでいいよ!いえ、噛んでください!!我らが偉大なリンちゃん様!!!





リンちゃんと二人で買い物に行くことになって、なんでもない顔で「デートだねー」って言ってむちゃくちゃに意識させたい!!!そして、そんなリンちゃんを何度もチラ見したい!!!





リンちゃんのリボンはカチューシャについてますが、朝、こっそり猫耳にすり替えて、いつ気づくかなーと思っていたら、リンちゃんが出かけたのにぼくが気付かず、夕方帰ってきたリンちゃんが、猫耳カチューシャを握り締めて真っ赤な顔で睨んできたため、反省したい。





□■□■□(^ω^≡^ω^)■□■□■(^ω^≡^ω^)□■□■□










「……どう?これでぼくがどれだけリンちゃんを愛してるかわかったでしょ?!っていうことで、写真ちょうd───」

「ヤダ」



喋りすぎて息切れのミク姉の申し出を、俺はきっぱりと断る。



「第一、無料〈タダ〉でやるのが嫌なんだよなー」

「それじゃあ、1億円なんてどう?!」

「1億円……いいねぇ、ロードローラーが買える……よし、その話乗ったァ!─────なーんていうと思ったかァ!!!」

「お……思ってくれたっていいんだよ?」



ミク姉は息切れもあってか、弱弱しくなってきてる。
よし、あとちょっとだ───そう思ったとき、



「次はわたしの番よ!」



張り切るルカ姉。
しまった、ルカ姉もいるの忘れてた。


ミク姉はというと、その隙に1階のキッチンの冷蔵庫から緑色のジュースを持ってきて飲んでいた。
ここ2階なんですけど!どんだけ足速いんだよ!!っていうかそのジュースはなんだ?まさか『ネギジュース』なんて言わないよな?!!



「あ、これ『ネギジュース』っていうの。レン君も飲む?」



飲むかよ、そんなもん! そう毒づいて、俺は「喉渇いてないからいいよ…」と言っておく。


ルカ姉は俺達のやりとりが終わると同時に、すぐに語り始めた。










■□■□■リン厨=ルカ□■□■□リン厨=ルカ■□■□■リン厨=ルカ□■□■□





リンちゃんをちやほやしたい。ちやほやされ慣れてないリンちゃんが挙動不審になるのを見て、さらにちやほやしたい!そしてロードローラーを贈られるのにも慣れてないリンちゃんが困惑した顔になるのを見て、さらにロードローラーを贈りたい!!!





リンちゃんがPixivで「鏡音リン R18」で検索をかけるのを、全力で阻止したい。あ、でも、「巡音ルカ R18」で検索をかけるのはいいよ!!





ボーマス会場ではリンちゃんにルカコスをしてもらいたい。しかし、強烈な違和感を発するぺったんこな胸に無意識に目がいってしまい、「も、もう着替えるっ」と逃げ出そうとするリンちゃんを必死にフォローしたい!そのときに「かわいければおk」って言いたい!!!





■□■□■(^ω^≡^ω^)□■□■□(^ω^≡^ω^)■□■□■










「……ど、どう?!これでわかったでしょ?ってことで写真もらうわn───」

「却下する!」


俺は、息切れになりながらもアルバムに手を伸ばそうとするルカ姉の手をぴしゃりとはねのける。



「も……もうちょっと、女の子に対して優しく扱ってくれてもいいんじゃないかな……?」

「残念ながら、俺女子に優しくないから。と、いうことであんたらの負けということで出て行っt───」

「きゃーーーっか!!!!!」



右手(もちろん左手には『ネギジュース』)を挙げて「却下却下~」と叫ぶミク姉。



「なんだよ……ミク姉もさっき語っただろう?」

「いいじゃない!いつだってリンちゃんの可愛らしさを語るものだし!」



マジかよ。そんなの、キリがないじゃねーか。っていうか、「愛してる」から「可愛らしさ」に変わってるんですけど。


しかもルカ姉もミク姉同様、その隙に1階のキッチンからピンク色のジュースを持ってきて飲んでいた。
ルカ姉もどんだけ足速いんだよ!っていうかそのピンクのジュース……もしかして『タコジュース』とか言わないよな?!



「あ、これ『マグロジュース』っていうの。レン君も飲む?」

「『マグロジュース』なのになんでピンク色なんだよ!!!」



思わずツッコんでしまった。



「ただたんに赤身と白身をしぼったのを混ぜただけよ」

「……」



───すいません、吐いていいですか。

想像したくない。っていうか、想像すらできない。いくら「赤+白はピンク」って!なるか?フツー!!っていうかそれは美味しいのか!??ルカ姉、どんな味覚してるんだよ!!!!



「ねぇ……早く話し終わってくれない?ぼく、早く語り始めたいんだけど」


俺が返事するよりも早く、ミク姉は語り始めた。










□■□■□ミク=どこに出しても恥ずかしいリン厨■□■□■





朝起きるといきなり成長していたリンちゃんに、どう接していいかわからずに食事中も言葉少なになり、ピンクのお茶碗とか使わせてるのが何故か申し訳なくなりたい!!!

食後、お皿洗うねとか言われても「あっぼくがやります!」とか敬語になりたい!!!!!





□■□■□(^ω^≡^ω^)■□■□■(^ω^≡^ω^)□■□■□










「……ふふっ、どうだぁ!」

「いやぁ、別に?」


さっきみたいに長く喋ってないからか、『ネギジュース』のせいなのかミク姉は息切れはしていない。



「それにね。わたし達ツイッターでもリンちゃんの愛らしさを語っているの」


『マグロジュース』によって復活したルカ姉が、俺の前に携帯を差し出す。
確かにそこにはミク姉とルカ姉が愛を──「リンちゃんなう!」ぐらいしか言ってないけど──語っていた。時々リンの動揺の言葉も。



「それじゃあ、次は私の番っと♪」



ヤバイぞ。これ完全に不利だろ。だって一方が語ってる間にもう一方は休憩してればいいんだもの。
俺がそのうち白旗出してもおかしくないじゃねーか。


……しかし、俺が今何を考えているなど全く気にしず、ルカ姉は語り始めた。










■□■□■どこに出しても恥ずかしいリン厨=ルカ□■□■□





リンちゃんがバイト禁止なのにメイド喫茶でメイドしてるのに出くわして、ぎこちない姿を納めたい!それでリンちゃんが「ちょっ……ルカ姉さん、やめてよ!」って赤面で叫ぶリンちゃんを見て2828したい!





リンちゃんがいつまでたっても敬語なので、そのたびに「そんな緊張しなくいいよ」「はっ、はい」みたいな会話を毎回やりたい!それで、「リンちゃん酷いな~そんなにわたしのこと怖いの~?」「いっ、いえ、ただルカ姉さんのことが好きすぎて、緊張しちゃうだけなんですっ!」と必死にいう一言を聞いて、鼻血出して死にたい!!!!!





『魔法少女か…』って呟いてるリンちゃんに『@kagamineR_02 リンちゃんが魔法少女ならマジックリンだね』とか声をかけたくて、でもきっと苦笑いしか返ってこないから我慢したい!あぁ、でもなぁ……返事とかしてあげなきゃな~でも別にこんなこと核よりも他の言い方があるかもしれないしなぁ~とか思って迷いたい!





■□■□■(^ω^≡^ω^)□■□■□(^ω^≡^ω^)■□■□■










「どう?!」

「うん、まぁ頑張れ」



いろんな意味で。



「あぁもう……なんで伝わらないのかしら!?あの麗しきリンちゃんの愛らしさを!!!……『マグロジュース』飲もうっと」

「よーし、これならどう!?」



ミク姉は間髪いれずに語り始めた。










□■□■□ミク⇒リン厨の聖地■□■□■ミク⇒リン厨の聖地□■□■□





疲れて帰ってきたリンちゃんがソファで隣に座って、そのまま肩に寄りかかって寝てしまい、あたたかくなりたい!それでだんだん荒くなっていくぼくの鼻息にリンちゃんが起きてしまって残念になりたい!





リンちゃんが目を閉じて唇をこちらに向けるので、しばし動揺して迷って、それを表に出さないように、でこぴんしたい!!!それで涙目になるリンちゃんをしばし見ていたい!





町で出会ったリンちゃんはなんとメガネをつけており、声をかけると「普段はコンタクトなんだけどね!」と言い訳するけど、そのメガネも似合ってんじゃん、と本心を口にしたところ、俯いて無言になられたい!!何分か後で「ほ、ほんとに?!」とかリンちゃんが聞いたりするので、「ホントだよ~」と再び本心を口にして、俯いて無言になられたい!!





□■□■□(^ω^≡^ω^)■□■□■(^ω^≡^ω^)□■□■□










「ふ……ふはははっ!どうだ!参ったk───」

「いや?全然?」



第一、よくメイコ姉に愚痴11時間くらい聞かされたことがある俺に、今更だがこの攻撃は効かない。



「な……なんですって?!そんな……」

「大丈夫よ、ミク。レン君にはこれでギブしてもらいましょう」



聞こえたぞ。今、何気にめっちゃ小さな声で「もうネタないし」という声を。
よし、それじゃあこれで終わるってわけか。まだ1時間もたってないし、俺の勝ちは同然だな。


「ミク姉は『ネギジュース』でも飲んで、見ててなさい」



ミク姉が『ネギジュース』を飲むと同時に、ルカ姉は語り始めた。










■□■□■リン厨の聖地=ルカ□■□■□リン厨の聖地=ルカ■□■□■





『ずっと前から好きでした』ってメールをリンちゃんから貰い、どきっとしたい。「嘘つくなw」と送ると『バレた?でもこんなメール送れるのキミぐらいだからさw』って返ってきてドキドキしたあと『もちろん嘘!』と来て、何も信じられなくなりたい。あ、でも「そんなぁ!わたしドキドキしちゃったんだよ!』とか送って、相手がどんな反応するかでドキドキするものいいな!!!





■□■□■(^ω^≡^ω^)□■□■□(^ω^≡^ω^)■□■□■










「……二人とも……」

「ん?何?やっぱりあげるの?っていうかあげるよね、フツー!」

「さっさと渡しなさい。そして『嘗めた真似してスミマセンでしたァ!』と謝罪してわたしに足を踏まれなさい」

「……お前らなんかに、写真を渡すわけないだろ?」

「「……」」



……ミク姉とルカ姉から、「ぶちっ」って音が聞こえたのは気のせいだろうか。



「レン君~?」

「わたし達を~」

「よくも~……」

「「怒らせてくれたわねっ!」」



二人の背後から、ネギとタコが見える───っておい!なんでネギとタコなんだ?ルカ姉の場合はピンク色の奴がなかったからでわかるが、なんでミク姉はネギなんだ?その場合は龍だろう?!緑だから!!


そんな、今にも襲い掛からんばかりのときだった。





「あれ?ミク姉、ルカ姉?どうしてこんなところいるの?っていうかお仕事行かなくていいの?」



俺の部屋のドアから、リンがひょっこりと顔を出す。
その瞬間、二人の顔が蒼白になり、



「し、しまった!」

「マズイよミクちゃん!行こう!」



と少し名残惜しそうな顔をしながら、部屋を慌ただしく出て行った。



「リン……」


俺が言いかけたとき、いきなりリンがギュッと抱きしめてきた。
俺はびっくりしたが、そのままリンをギュッと抱きしめる。



「レン……私ね……レンのことが……す、す……」



リンは赤面になりながら、こちらに唇を向ける。
いきなりの展開に俺はしばし動揺して迷って、俺もリンに唇を向ける─────










『スパコーンッ』



いきなり、何かが俺の頭を襲う。
よく見ると……ネギとマグロ?ってことはあの二人か……。くそ、覚えてろ……。


俺は、リンの「レンっ、レンっ」というなんとも可愛らしい声を聞きながら、静かに目を閉じた───────。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【リンちゃんなう!】リンちゃんは誰にも渡さない!←【自己解釈】

・ゆるりーsのリンちゃんなう!(http://piapro.jp/t/0xIs
 を見て、ウチも書きたくなってしまったw
・ロードローラーの値段は適当。そのうち調べなおしてきます。


[偉大なる本家]
http://www.nicovideo.jp/watch/sm16539814

閲覧数:2,915

投稿日:2012/04/03 22:17:25

文字数:5,987文字

カテゴリ:小説

  • コメント3

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  • しるる

    しるる

    ご意見・ご感想

    リンちゃん、かわいいものww
    私はほっぺをぷにーって引っ張って、「痛い痛い、やめて!」と怒るリンちゃんに、「痛いの!それは大変!じゃ、舐めておけば治るかな!」といって、リンちゃんに迫りたい
    そのあと、蹴りを食らったり、頭突きを食らったり、「大っ嫌い」っていわれても、「あ、私も体や心が痛い……今度はリンちゃんが……ね?」と迫りたい

    そそ、ゆるりーさんのやつみて、私もかきたくなったー
    けど、上をみてもらったらわかる通り、私はあまりにアレなので、大人としてこれはどうだろうと思って投稿自粛したけど、でも、なんか、すごくもやもやするこの感じ←

    2013/07/01 20:03:04

    • 雪りんご*イン率低下

      雪りんご*イン率低下

      確かにリンちゃんは天使(´∀`*)
      だけどうちのリンちゃんは悪m「雪'sリン)へ? なんか言ったカナー?^言^」あ、いえ、なんでもゴザイマセン……←

      ちょっwwwリンちゃんに迫ってなにするつもりですかwwwwww
      リンちゃんが泣いちゃったらリンちゃんセコム(レン、ネギトロ)が来ちゃいますよ?www

      あー……確かにしるるさんなら大人?なリンちゃんなう!を書きそうですよねwww(((
      だけどしるるさんのリンちゃんなう!も見てみたいです!

      2013/07/01 23:32:11

  • 雪りんご*イン率低下

    2度目の注目の作品ありがとうございます!
    ただいま、ニヤケ中ww(・∀・)

    2012/05/26 22:05:18

  • ゆるりー

    ゆるりー

    ご意見・ご感想

    わーリンちゃんなうだーめずらしーなー解釈あるなんてー読もー読もー…って、なんで書いたww感化されちゃってるwwwなんてこったい原因は私だったwwwww

    なるほど、自分はミクの妄想(原曲歌詞+α)だが、二人がレンにリンへの愛(妄想)を語るという解釈がありましたか!←

    ネギジュースとマグロジュース不味そうwwしかもマグ(ryは白身と赤身をしぼったのを混ぜただけってwwwマグロジュースじゃなくてサカナジュースwwww

    「リンちゃんなう!」を呟くツイッターのシーンは、そういう使い方があったか…

    そして…レン。お前、「リンの写真をお前らなんかに渡すわけないだろ?」って言ってるけど、「なんか」ってことはさらに上をいくリン廃の自覚がある、と?←
    二人の意見を否定するんじゃなくて、「甘いな」って言ってもっと語れ←

    自分、実はもっと(リンちゃんへの愛を)書こうと思ったけど、容量がアウトに\(^o^)/
    そしてよく考えたら、自分はがくルカ廃だっt(((((←

    ブクマもらいます!

    2012/04/04 00:16:31

    • 雪りんご*イン率低下

      雪りんご*イン率低下

      ゆる≫
      そうだいウチがこれ書いた原因はあなたなんだいwwwww

      そうさ!そんな解釈があったのさ!!!←

      ウチ自身刺身とか苦手(寿司屋ではたまご・キュウリ・カニ・ウナギ・アナゴ食ってる)だから、白身と赤身がしぼれるかどうかはわかんないけど(ぇ もし現実でできなかったら、ルカさんだからできるとゆーことでwww確かにマグロジュースならぬサカナジュースだwwwww

      ウチのボンクラ能ではその発想しかなかったんだww

      おぉ!さすがはゆるだ!レンが実はリン厨だったことを見破ってしまうとは!!!←
      でもツンデレ(←)の為、リンちゃんの愛を語るのを恥ずかしがってやめたようですw(((←

      ウチもその後のストーリーを書いていたんですが、こちらも容量がアウト?(^o^)/
      初めてのアウトだったwww
      それで泣く泣くカット?(ToT)/あとでそれも書く予定でs(((((
      たしかにウチもカイメイ厨だっt(つ【自重しろ】

      ブクマ感謝です!

      2012/04/04 08:33:48

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