君がくれた花言葉。それは、私たちの合言葉。



花言葉<向日葵>



「ん」
黙って手渡されたのは、黄色い大輪の花。
「え、どうしたの?病気でも――」
「大丈夫だから!ほら、やる!」
「えっと……ありがとう」
かなり大ぶりなその花は、夏によく見られるヒマワリ。まだ小さかった私には、抱えるのが精一杯だった。
「それにしても、どうして……?」
「家帰ったらカレンダー見て」
グミヤはそのまま帰ってしまったので、私も家に帰った。
その日が誕生日だったことに気付いたのは、もう寝る前のことだった。何も言わない親が悪い。



「ん」
黙って手渡されたのは、黄色い大輪の花。
「え、いきなりどうしたの?頭壊れ――」
「俺はそんなに狂ってねえ!いいから、ほら」
「えっと……ありがと」
かなり大ぶりなその花は、夏によく見られるヒマワリ。中学生になって持てるようにもなったが、歩くときに視界を遮ってしまう。
「……誕生日プレゼント?」
ばつが悪そうに頷くグミヤが面白くて少し吹いてしまう。呆気なく気付かれ、怒られる。不覚。
しかし、誕生日に花をプレゼントするなんて、少女マンガでも見たことない。下校中だし、しかも薔薇とかじゃなくてヒマワリ。かなり面白い幼馴染みだ。
「それにしても、なんでヒマワリ?」
「……花言葉って知らないのか」
「はな……ことば?」
多分知ってる。確か、チューリップが永遠の愛。
「ヒマワリは……」
「家帰って調べろ」
背を向けて手をひらひらと振った幼馴染みは、そのまま歩みを止めず、帰ってしまう。
また明日、と声をかけ、私も歩き始めた。



その後、家に帰って携帯で調べた意味に枕を叩いたのは言うまでもない。



<あなただけを見つめます>



数年前に贈った花と、同じ言葉を君に贈ろう。
なんて小っ恥ずかしいこと言えるわけ無いが、今年になってやっと伝えられた。もっとも、面と向かっては無理だったが。
誰よりも大切な、幼馴染みへ。



「それで、すんなりと受け入れたわけだが」
「え、なに。嬉しくないの?」
「すごく嬉しいが。……そんな簡単なものなの?」
「簡単じゃないよ。昔から好きだったし」
「え!?」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

花言葉 <向日葵>

ヒマワリ六月に咲いてるのかとか気にしちゃ駄目です。ほら、六月って夏じゃないですか!
GUMIちゃんって向日葵似合うよねって思ったのは確かこの動画からです。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm18630881

GUMIちゃん、お誕生日おめでとう!短いけど手を抜いた訳じゃないからね!
いつもその綺麗な歌声で癒されています!

閲覧数:364

投稿日:2013/06/27 20:52:50

文字数:915文字

カテゴリ:小説

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