僕の心臓はぐちゃぐちゃだった
気付かないうち 月日が経って
目を向けたときには壊れていた

ねえ、誰が握ったの
どうして教えてくれなかった
知っていたんでしょう本当は

男の高い笑い声 喉をならした低い音
檻のなかじゃ嫌に不気味に反響した

また明日って笑ってたのに
また明日って手を振ったのに
そんな今日は来なかった

やさしさなんて微塵もない
ぬくもりなんて欠片さえも
届かない 伝わらない
大切なものは何一つ マモレナイ?

僕の内臓はもみくちゃにされた
微かな裂罅音 聞こえないフリ
耳を傾けたときには手遅れだった

ねえ、誰が潰したの
どうして叫んでくれなかった
知らなかったなんて言わせない

女の悲鳴と噺声 押し殺した涙音
館の外の深い森に吸われてきえゆく

また今度って交わした約束も
また今度って繋いだ指切りも
そんな未来はとうに無かった

かなしさなんて感じない
むなしさにだって打ち負けない
それでもやっぱり どこか苦しい
大切だからそれらすべてを ツツミタカッタ

いつからですか 僕の臓器は不良品だった
あのときですか 僕の感情は欠陥品だった

どこからか名前を呼ぶ声きこえたけれど
それは僕の  だろうか
周りは塀に囲まれて 藍に染まる酸素を眺める

また明日って笑ってたのに
また明日って手を振ったのに
そんなの頭ンなかだけで

また今度って交わした約束
また今度って繋いだ指切り
言葉も右手も空をきる
逆さの未来がほしかった

高く高く望んだ来世は
零れ落ちぬよう 掬ってください


.2015

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Desire

閲覧数:63

投稿日:2016/04/26 13:14:04

文字数:664文字

カテゴリ:歌詞

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