蛇神様は人の子を愛する13

投稿者: usericonエリーさん

投稿日:2020/09/06 03:23:10 | 文字数:1,477文字 | 閲覧数:27 | カテゴリ:小説 | 全2バージョン

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麗の神力で社に歩くことなく社に帰り着いた。
「どうしよう!ひどい出血・・・!」
持っていた手ぬぐいで一番出血の酷いところを縛って止血をした。
「どうして勝手に出て行った?」
低い声で問われ、なぎさは体をびくつかせた。
「勝手に外出したのは反省してる・・・ごめんなさい」
なぎさは謝ったが麗の怒りが収まる様子はない。
「この怪我はどうしたの!?」
「他者の結界を破る時にはこうなるものだ。説明しても理解できないだろう」
突き放される言い方をされなぎさは落ち込んだ。
「・・・私のせいなんですね・・・」
「もういい。なぎさが無事に帰ってきたならそれでいい」
ようやく優しい麗に戻った。
麗はなぎさを肩に担ぎ寝室へ連れ込んだ。
予想外の行動になぎさは声も出なかった。
麗はいきなり布団に押し倒され覆いかぶさってきた。
「麗、何する気ですか!?」
「ああいう輩に取られる前になぎさと契りを交わす」
(契り?紗良も同じことを言っていた・・・もしかして契りというのは・・・)
考え込んでいるうちに帯がシュルっと音を立てて解かれていく。
麗が無言のまま、自分と交わろうとしていることになぎさは気が付き慌てた。
「待って!!」
「もう待っていられない状況だ!今回の事でわかっただろう?」
急に怒鳴られ身が竦んだが今の状況を一番理解していないのは麗の方だった。
布団にはぼたぼた血が流れ落ちている。
このまま放っておいたら死んでしまうかもしれないほどの出血だ。
「や・・・嫌!」
パンっと音が響き渡った。
なぎさが麗の顔に平手打ちをしたのだ。
麗は驚き手を止め、じっとなぎさを見下ろした。
「・・・俺の”嫁”になることを拒んでいるのか?」
頬をぶたれて少し冷静さを取り戻した麗はゆっくりとした口調で言った。
「違う!そうじゃなくて・・・」
なぎさは否定した。
「まだ心の準備ができていないというのか?」
(私は・・・麗が好き。さっきみたいにほかの人に奪われるくらいなら麗がいい)
「心の準備はできてる。だけど今は嫌です」
そう言いなぎさは出血していることを指摘した。
「そんなに血が流れていたら心配で、その気にはなれないです・・・」
罪悪感を感じてしまうし、”初めて”はもっと穏やかな時に貰ってほしいとなぎさは思った。
「・・・怪我が治ればいいんだな?」
「神力で治すんですか?」
「自分に神力は効かないんだ」
しばしの沈黙が下りる。
先に沈黙を破ったのはなぎさだった。
「麗、本当にごめんなさい。こんな大怪我をさせてしまって・・・」
「神はこのくらいでは死なないのになぎさは大袈裟だな」
麗はため息をつき、なぎさの上から自身の体をどかした。
「焦って悪かった」
「何も言わずに出て行った私が悪かったんです」
二人は見つめ合い微笑みあった。
「着替えてくる」
「はい」
なぎさは未遂に終わって安心した。
でも、自分の操を狙っている紗良のことを思い出すと早く契りを交わしたほうがいい気もする。
「自分からアピールなんてできない・・・」
(麗のことだからすぐまた迫ってくるだろうし)
顔を赤くしながらなぎさは色々考えてしまった。
そうしていると止血し、着替えを済ませた麗が部屋に戻ってきた。
麗がいきなりなぎさに口づけをした。

なぎさは瞳も閉じる時間がなかった。
気が付いた時にはもう唇は離れていた。
「本当に怪我が治れば契りを交わしてくれるんだな?」
(そんなに何回も確認しなくても・・・!!)
なぎさは恥ずかしくて死にそうになりながら頷いた。
正確には頷くしかなかった。

コラボにいらしてくださった方ありがとうございます。
初めてコラボ立ち上げます。
宜しくお願いします。
最終的にはニコニコ動画やYouTubeへのアップを目指しています。

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