ついに調理実習だぜ！　いやっふー！

楽しみだったんだよねー♪

そういえば先生誰だっけ？

てか何を作るんだっけ？

１人で浮かれてたらミクが来た。

ミ「りんちゃぁーん！　調理室行こう！」

リ「うん！」



調理実習のため、調理室に向かった。


リ「ミクって料理上手？」

ミ「んー全くわかんないｗｗ」

ミクちゃんが満面の笑みで言ったから、私も満面の笑みで返す。

リ「そっかー！　私も作れない！」

理科室と違って調理室は教室から近いから結構すぐに着いた。



ハ「はーい…では授業を始めます…。」

あ、思い出した。家庭科の先生はハク先生だった。

結構優しいから私は好きだ。

ハ「今回はクレープを作ります…。それぞれエプロンを着てください。生地はこちらで用意してあるので取りに来てくださいねー。」

私たちは４人ずつ班になって机に座っていた。

１班は私、テト、カイト、グミだ。２班はレン、クオ、ミク、めーちゃん。

材料はグミが取りにいってくれた。


ハ「ちゃんと人数分足りるように生地を焼いてくださいねー。」

フライパンに油を敷いて生地を流す。

お、結構うまくいった。

テ「リン、生地は薄いからすぐに漕げちゃうから気をつけてね。早めにお皿に取るんだよー。」

リ「うん。」

テトがアドバイスをくれたおかげで焦げなくてすんだ。

リ「じゃあ次カイト。」

カ「うん！」

今度はカイトが生地を焼いた。

カ「あ！　あ、あぁぁぁー…。」

カイトが凄くショックそうに声を上げた。

きっと焦がしたのだろう。可愛そうに。

グ「カイト…。まあ、ドンマイドンマイ！」

カ「う…ん。」

カイトが残念そうにしていると、隣の班が騒がしくなってきた。なにがあったんだろ…？


メ「ちょ、ミク！　なんで生地に細かく切ったネギ入れてるのよ～ッ！」

レ「これじゃあネギクレープだよ…。そんなの食べたくないんだけど…！」

リ「ネギクレープ…不味そう。」

レ「リン！　もう最悪だよね…。ってかなんでネギ持ってんだよ！　クオ！　なんか言ってやってよ！」

ク「ミク、よくやった。」

メ「だめだこいつら…早く何とかしないと…。」

はぁ…と、ため息をつくめーちゃんとレン。

リ「まあまあ、レン、私たちの班の生地分けてあげるからさ。」

テ「そうだよｗｗ」

レ「てめェ、テト！　何故笑ったし！」

テ「えーなんか面白いからー。」

レ「おい！！」

ハ「あの…何か…ありましたか？」

レ「うわぁ！！！　って先生かぁ…。」

突然ハク先生が現れた。

メ「あ、いえ、何もありません！」

めーちゃんがあわてて答えた。

ハ「そうですか…それならいいですけど…。ネギがどうのこうのとかはありませんね？　本当ですね？」

…なんでこの先生分かってんの？　なんか逆に怖いんだけど…。もしかしてさっきからいたのか？

メ「は、はい。ホント、何でもありませんから！」

めーちゃんも私と同じことを思っているようだ。












それからしばらくしてみんなのクレープができて食べた。

具はそれぞれ全く違う。当たり前か。

ミクとクオはネギの生地に具がネギ。ネギクレープだ。

私はアイスやコーンフレークを乗せたクレープ。とてもおいしかった。

カイトはアイスだけで食べていた気がするけど、まさかねぇ。



こんなクラスがあった。

馬鹿で楽しくて面白いクラス。

それがこのクラス。