「好きなら」「好きなのに」って言葉に
縛られ束縛がんじがらめクサリカタビラ
あのね外から「好き」はやってこないの
それは中から「好き」って言えることだよ

順番や道具が叶えてくれる魔法じゃなくて
誰にも言わなくていい誰かに言いたくなる
何かを介さない自分と「好き」だけの合言葉
それは振りかざさない見せびらかす物じゃない

「好き」の灯が弱くて細くて消えそうなら
泣きながら吹き消す前に試してみて欲しいの
何も要らないただ最初の頃を思い出すだけ
それで暖かくなれたら少しでも笑顔になったら

胸の奥にしまい込んでいて消す必要は無いよ
「また会えたね」を言うまでの小さなさよなら


「好きだけど」「好きでした」って台詞に
潰され圧縮四の字固めアブラカタブラ
あのね誰かに「好き」はもらえないんだ
それは内から「好き」が飛び出してくこと

武器や呪文が作り上げてく秘宝じゃなくて
誰かに広げなくていい誰かと一緒にしたい
何処かも関係無い自分を「好き」で満たす目印
それは恥ずかしくない隠しとく物じゃない

「好き」の足跡が薄れて掠れて消えそうなら
泣きながら蹲る前に試してみて欲しいの
何も要らないただ疲れていたら休むことだけ
それで潤えば声も温かい涙も出すことができる

ずっと紡いでた糸を断ち切る必要は無いよ
「久しぶりだね」を言うまでの小さなお別れ


たくさんの光に目が眩むのなら
難しいけど目を閉じて闇に身を任せ
音と匂いに頼ってみるのも素敵な体験
また訪れる「好き」と再会の土産話

ずっとずっと待たせたって構わない
「好き」は君を必ず覚えてる必ず
どんな風に変わっても何があったって
絶対に君の形を刻んでくれるから


きっかけは何だって構わないマナーもない
昔のことだからって後ろ向きなんかじゃない
前を向くために少し忘れ物を取りに帰るだけ
涙を拭くハンカチを持ってくるって言い訳

やり方は何だって良いから今もずっと待ってる
君の「大好き」をもう一度迎えに行こうよ


きっと笑ってこう言うよ
「ねぇ元気だったかい？」