愛情をひとさじ
それだけで良かった
誰かに向ける優しい君の横顔が
僕は好きだった
周りが見えないばかりに迷惑をかけてごめんね
でも、その迷惑も気にはしないよね

誰かにとって自分とは
取るに足らないようなもので
それを知ってしまったら
他人の目が余計に怖くなった
君の冷たい その瞳に僕は映るのか
それを望んでしまうのは
きっと僕が君を恐れているから

忘れ去られた 僕の姿形
君が僕に触れるなら
呪いは解かれる
それは有り得ない話
だけど有り得た未来
こんな未練に縋るなんて
本当にバカらしいよな

憐憫を一包み
それだけで良かった
誰かに向ける悲しい愛の言葉が
僕は嫌いだった
何も分からないばかりに稚拙な言葉をごめんね
本当にごめんね

忘れ去られた 僕の姿形
君が僕を呼ぶのなら
呪いは解かれる
それは有り得ない話
だけど有り得た未来
こんな醜い夢を見るんだ
初めから何は無いのに

君にとっての僕は
誰かの愛の代わりにならないもので
僕にとっての君は
何物にも代えがたい人で
すれ違う想いに何を履き違えた
ああ、その視線の先に僕はいなくて

壊れてしまった 僕の姿形
僕が君を忘れるなら
呪いは解かれる
それは有り得ない話
だけど願ってしまった刹那
こんな想いに縋るなんて
本当にバカらしいよな
頬に伝った涙は
反射する色を映して溶けた

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ひとさじ

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投稿日:2025/10/29 01:24:35

文字数:574文字

カテゴリ:歌詞

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