A
雲の隙間をやや現れ
思い出を喰い殺すのと
濡れた葉の色を紡ぎ 出す
白く交叉 指が
夢の帳にはれ驚く
躊躇う重さに幾許と
あらましを語り 詠う
謎染めに 隠す 嘘を
B
壊して仕舞いたくなるのは
積み上げた世界
裾をつまんで小首傾げるただ
口付け交わして 軋む色とりどり
S
有為に閉ざされた この場所を統べる
玉糸を掬ってはまた
爪先から滲む肌磨く声
小夜ならと小夜中 明日にはとける楼
A
砂を見下ろし煩う 眉斧
海に念いを渫われた
風は現世 編み上げ
また謀を 密に
闇に写した 見合す影
想う肩に滑る 糸が
隠り世 織り上げ 流す
いろくづが光り 笑う
B
泣き出す舌噛んで無理に黙るけれど 零れ
破片をここに中てて眠れるなら
取り上げ睨み嗚呼 片手に持ち帰る
S
睫毛震わせて 手枕に苦く
預けるこの身を啄ばむ
記憶の杯失ってる仕草ほら また
小夜ならと小夜中 明日にはとける楼
C
月桃の馨る空に昇る
十六夜さえただ見ていただけ
この先にはもう実のない朱線
吾が君の背中を追いかけ
S
天が召し集む
揺蕩う しるべ
世界なら此処から生ず
釉を拭った銀が帰る もう
小夜ならと小夜中 また明日にとける
S'
禍 すり抜けて
掌 触れる
魂合う命に熟れる火
幸の飛礫 受け取って
また逢える けど
さよなら を小夜中 また朝にとける
小夜鳴き幻楼
紅季煉獄さんの歌詞募集曲(http://piapro.jp/content/0ew4gewh493iqz4l)に応募しました。
前のverに読みオンリーの歌詞が置いてあります。
浜の砂に夜毎現れる楼にいる女と彼女を訪ねる人
二人は想い合うのですが
女は決して楼から出る事が出来ず
またこの楼は朝になれば姿を消してしまい
訪れた人の記憶も日が空高く昇る頃には消えてしまいます
彼が無事に帰れるよう また訪れてくれるよう
楼の中で歌い勤めます
ミクとルカ、両方のタグをつけてあります。
私個人としては紅季煉獄さんのルカをもっと聴いてみたいと思うのですが・・
きっと素敵な曲に仕上がるのでしょうね、完成が楽しみです^^
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ご意見・ご感想
紅季(紅季煉獄)
ご意見・ご感想
日中ながらに失礼致します。
早い時点に素晴らしい作品を頂き本当に有難う御座いました。
…と、社交辞令はこの程度に(笑
今し方或いは時の空く間に歌詞を眺め皆様の作品を試聴しようとカタカタと入力しているのですが…和テイストを帯びる作品は個人的に何とも好きなのです、はい←
幽遠の一時、儚く黎明へと消え行く様は何とも切ないながら故、だからこそ美しいのでは…と感じる事も多々。
個人的な意見ながらそう連想に耽る今日この頃でした。
時に…
所々に読みとかなが数ヶ所違ったような…選考テストの為には平仮名の方で打ち込んでいるのですが…と。
選考に今暫くお時間を頂く事をどうぞお許し下さい。願わくば健全と然り良き日が巡る事を…失礼致しました。
2010/02/05 15:22:10
胃弱
目を通していただいただけでも有難いのに・・
幻想系の歌詞を書きたいと思っていた時にあの曲の登場、嬉しくなってつい面倒くさい言葉モリモリで書いてしまいました。
歌詞と読みとが違う箇所がありましたね!すみません。
修正+補足追加しました(読みverの下にあります)
完成を待ち望んでおりますが、どうぞ御無理はなさらないで下さいね。
2010/02/05 18:55:49