夏の終わりに吹いた
冷たい風が 舞い上がり
命の灯を 消してしまいそう

秋の風 吹いたと思ったら
もう 冬に閉ざされ
止むことなく 零れる白い息
悲しみだけが零れた

多分 分かってた
もう 終わりが来ること


雪が融け 荒れ果てた大地に
聳える 枝だけの桜
その先端の向こう側に
見えたんだ
小さく綺麗な 花びらが




散ると儚いけれど
思い出と優しさ、勇気
命はここにあると
忘れないように

冬の風
終わりが始まって
もう 雪に埋もれて
命の強さと色は見えない

悲しみだけが世界にある
その時に咲く華は
始まり告げる

雪が融け
荒れ果てた台地に
華咲く 枝だけの桜

その先端の 
向こう側に見えたんだ
緑がまぶしい あの夏が



いくつも悲しみを積み重ね
春に咲く 命の華


待っていた


涙色に染まる 命の華
舞い散る 桜は想い出の
約束を忘れないための記憶
あなたの命を 未来へと


語り継ぐよ…!

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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桜の頃、忘れない約束

命とは。

思うに、生の意味とは、死して後惜しまれるか、語り継がれるかにより。

誰かが語り継ぐ、命のカタチ。

死者との約束は、毎年のように
美しく、鮮やかで、儚く、一瞬で散る桜のように。


忘れたくない想いを感じていただけたらと思います。

閲覧数:44

投稿日:2015/04/28 22:23:48

文字数:415文字

カテゴリ:歌詞

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