緑色　映りこんだ　貴方の瞳　
星空も　ネオンが　かき消す窓辺
サヨナラが忍び込んだ　二人の隙間　
飲みかけのグラスを　撫でる指先
嘘つきね

切り取られた　月明かりが　照らし出した　吐息の意味　
二人　漂う　万華鏡
ビルの明かり　きらびやかに　心さえも　見透かすよに　
そして　静かに　夜の中

ラジオから　聞こえて来る　知らない歌を
口ずさむ　貴方は　見知らぬ他人
見つめあうその瞳に　映る私は
微笑みと仕草で　いつもと同じ
嘘つくの

街はすでに　眠りにつき　二人だけの　世界みたい
二人　何度も　確かめる
ゆらりゆらり　戯れるの　そうねまるで　アクアリウム
やがて　おぼれる　夜の中

更けてゆく　最後の夜　答えを求め
テーブルの　コインに　たずねてみても
正しさも　間違いなの　裏も表も
うらはらな　言葉で　貴方を試す
嘘が好き

近づいて　離れては　すり抜けてく足取りと
背中越しの夢うつつ　まだこのまま　もう少し

月の色　映り込んだ　私の髪に
触れながら　眼差し　途切れ途切れで
包まれる　甘い香り　儚く消えて
言葉には　しないで　それでいいから

ラジオから　流れだした　思い出の歌
口ずさむ　私は　いつもの私
手の中の　コインだけに　教えてあげる
はじめから　そんなに　愛してないの
嘘だけど