「あぁ、勉強なんて死ねばいいのに…」
「レンディ様、暴言はおやめください。無礼にもほどがあります」
「だってぇー」
「『だってぇー』じゃありません」
「……お、終わりましたわ」
「それじゃあ、読み聞かせをしましょう」
「やったぁ!」


レンディは広い机に四方に散らばっていた勉強道具をわずか0,1秒で片付けた。
本当にこういうことだけは早くなるな、と、カイトは何故か感動した。


読み聞かせはいつもレンディのベッドの上でおこなわれる。
レンディに選ばせたら最低1時間はかかる為、絵本はいつも、カイトかカムイが選ぶ。
カイトは適当に本を選ぶと、ベッドに腰掛けた。


「それでは、読み聞かせを始めます」
「パチパチパチパチ」
「拍手はいりません」
「ケチですわ」
「それでは始めます。
 昔々、あるところに───────」



***



「───────おしまい」
「パチパチパチパチ」
「拍手はいりません」
「ケチですわ」
「……さっきも同じ会話をしましたよね?」
「きっと気のせいですわ」


カイトはレンディの将来が不安になってきた。


「それじゃあ、次のお話は───」


カイトが言いかけたとき、いきなり開かれるドア。
中からカムイが走って入ってくる。


「レンディ様!ご無事ですか!?」
「あぁ…無事じゃなかったら今頃たくさんの人が押し寄せますよ…それよりカムイ!」


カイトは人差し指でビシッとカムイを指しながら注意する。


「レンディ様の前で私語を使ってはいけません」
「…人を指で差してる奴に言われたくない……」
「大丈夫です。カムイ以外には指しておりませんから」
「酷いな」
「カムイほどじゃありませんよ」


二人の間で火花が激しく散る。
レンディはそんな二人の間に割り込み、無理矢理手を繋げさせる。


「喧嘩はダメですわ!!」


やがて火花がなくなると、レンディは花も負ける笑顔で、


「わたくし、二人のことが好きなんですから」


と、サラっと告白した。
二人は一気に赤面になり、互いに目をそらしあった。


レンディはそんな二人を交互に見つめ、「フフフ」と微笑んだ。


「わたくしたちは、ずっと一緒ですわ♪」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【LOVELESS×××】ⅶ.「二人が好き」【自己解釈】

うん、やっぱりgdgdだねー。
そういえばカムイ、いつの間に腰治ったんだ←

とりあえずこれで7年前(レンディが7歳)は終了です。
現在(レンディが14歳)では書き方とか色々変えるつもりです。


[偉大なる本家]
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13363453

閲覧数:844

投稿日:2012/03/21 17:44:09

文字数:930文字

カテゴリ:小説

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