塔の上のプリンセス

姫：初音ミク
兄：カイト
弟：鏡音レン
語り手：鏡音リン

(イントロ)
むかしむかし　あるところに、
目立ちたがりの　お姫様が、
自らを塔に閉じ込め
勇者の迎えを待っていた。

(A1)
とてもとても　貧しい兄弟の
兄が噂を　耳にした。
どんなどんな　弟が止めても
兄は　聞く耳持たず。

(B1)
優しい兄は　弟に
楽をさせようとしていた。
ドラゴンの守る　塔に
兄は向かって行く。

(S1)
しかし　強い武器を持たない兄は、
ドラゴンに　食われて、
それを　眺めていた姫は、
失望の　ため息をつく。

(A2)
数日が過ぎて　弟は、
兄の噂を　耳にした。
誰が誰が　なぐさめても、
弟の哀しみは　消えず。

(B2)
とても　優しかった
兄の仇を　討つために、
ドラゴンが　守る塔に
弟は　向かった。

(S2)
そして　強い武器を集めた弟は、
ドラゴンを討つ。
それを　眺めていた姫は、
喜びの　歓声あげる。

(B3)
喜びに浸った
姫は弟に　抱きつく。
笑顔の弟、
姫を窓から　突き落とした。

(S3)
むかしむかし　あるところの
目立ちたがりの　お姫様と、
そして　哀れな弟の
弔いの　お話でした。