とある日、1人で読書をしている少年がいた。
名はグミヤ、頭も良く、運動も出来る、そしてルックスもそこそこイイ。
けどこの少年、読書をしている言っても、頭の中では何を考えているのやら。
まぁ、何を考えていてもその人の自由なんだがね。


「は~、グミとイチャイチャ・・・したいなぁ。」
グミとは彼の彼女の名。
天然な女の子で、彼いわく人形のように可愛い女の子らしい。
「いいなぁ~、レンは。」
レンとは彼の親友の名。
レンという少年にも彼女がいるらしく、彼が言うには毎日呆れるぐらいラブラブらしい。
僕から見れば、彼とグミって子も十分ラブラブだと思うんだがね。
パタッと本を閉じて、彼はドサッとベッドに倒れこんだ。
うぅ~という低いうめき声が、なんとも耳障り。
なんとかしてくれ、と思ったとたん今度が高い奇声が聞こえてきた。
「グミヤァァァ!!」
走ってきたのは、彼の悩み原因だった。
彼女の目は微かに潤んでいて、勢いよくグミヤに抱きついた。
彼は突然のことで固まっている様子。
「グッ、グミっ・・・どっ・・・したんだよ?」
「下に・・・イッ、イニシャルGがっ!!」
「イニシャルG・・・ってゴ・・・」
「言うなぁぁーー!!奴の名前を聞いただけで寒気がする。」
彼の胸にしがみついて泣き喚く彼女。
「ねぇ・・・グミヤァ、どうにかして~!!」
彼は顔から数ミリの距離で言われたせいか、さっきよりもガチガチに固まっている。
なんていうんだろうか、僕が見る限り彼はヘタレだと思う。
キス1つするのに、何分かかることか。
「ねぇ、グミヤ?」
何も答えない彼のことが心配になったのか、彼女は彼の体をゆすった。
すると彼は僕の予想を超える、大胆な行動をした。
「キャッ、グミヤッ!?」
「グミ・・・誘ってるの?」
「なっ、誘ってなんかっ・・」
彼女はベッドに仰向けの状態で倒れ、その上に彼が。
「グミ・・・大好き。」
「へっ////////」
サラッとした髪を撫でている彼に、あのへタレの面影が全く見えない。
しかしこの状況、見ているコッチが凄くイラつくのはなぜだろうか。
彼女も今は僕の仲間のことなど忘れ、彼に意識を奪われている。
「グミは、俺のこと好き?」
「へっ・・・そっ、そんなの・・・」
照れたのか彼女はフイッと彼から顔をそむける。
しかし彼の手によって、再び彼女の顔は戻される。
「ねぇ、ちゃんと俺の目を見て言ってよ。」
「・・・うっ・・・すっ・・・好きだ、よ。」
その言葉に満足したのか、彼はニッコリ笑って、よく出来ましたとでも言うように優しく彼女を撫でる。
「グミ・・・このまましよっか?」
「えっ!?なっ、何を??」
彼はクスッと笑って、彼女の耳元に口を寄せる。
耳が元から良かった僕には、彼の台詞がバッチリ聞こえてしまった。
「グミが泣くかもしれないこ・と。」
「へっ!?グミヤっ、そんなの無理!!」
「なんで?い~じゃん。」
「そっ、そういうのは大人になってからじゃ・・・」
「・・・グミは俺とするの嫌?」
「なっ、そういう意味じゃ。」
「じゃあ、い~じゃん。」
彼はニヤッと笑みを浮かべて、彼女の額に唇でそっと触れた。
「優しくしてあげる。」
そう言って、彼女の首筋に顔を埋めた。

ちょっとイライラがピークに達した僕は、覚悟を決めて2人がいるベッドまでカサカサと歩いた。
カサッという音が彼女の高い声に混じって部屋中に響く。
僕の存在に気づいた彼は、思わず「あっ!」という声を出した。
その声につられて彼女もコチラを向く。
彼女は恐ろしいほどに目を見開いていた。
「キッキャーーー!!」
「あっ、ちょっ、グミッ!」
彼女は僕から逃げるため、勢いよく部屋から出て行った。
ちょっと癪にさわったが、イライラは減少。
すると近くから殺気が・・・。
「テメー、ぶっ殺す!!!」
右手にスリッパを持った彼は勢いよく僕に向かってそれを振り下ろした。
まぁ、余裕にそれを避けて陰に隠れる。

こんなところで殺されるなんて、まっぴらゴメンだね。
この命が消えるまで、この2人を見守ると決めたからね。

嗚呼、なんて面白いんだろうか♪

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

イニシャルGは見た!

いや~、イニシャルGはいかかがでしたか?
授業中に妄想してたら、書いてました←

あっ、2人は別にやってませんww
やりかけてましたが・・・
そこは優しい目でお願いします!!
もっとイチャイチャしてもイイと私は思うのですが(笑)

皆さん、お気づきだと思いますが・・・
今回はイニシャルGくんが語り手です!

ではでは、ここいらで☆

閲覧数:504

投稿日:2011/09/14 19:54:03

文字数:1,714文字

カテゴリ:小説

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  • 甘菜

    甘菜

    その他

    えぇぇぇぇ!!

    驚きを隠せない甘菜です!!

    喉痛いな~って言いながら、カチッと見たら注目の作品にっ!!
    いやいや、そんなわけないが~と言って見ても・・・

    こんな遊び心で書いた作品が・・・

    ブックマークやコメントをしていただいた方々に感謝の気持ちでいっぱいでございます!
    ありがとうございます!!

    これを励みにこれからも執筆貯金しながら頑張ります!!

    2011/09/25 21:41:24

  • 紅華116@たまに活動。

    私がGで思い浮かべたもの→グミ・グミヤ→語り手のG君→がくぽ
    がくぽは、語り手のG君に負けましたww

    G消えろおお!!
    俺のグミヤとグミのイチャイチャタイムを邪魔しやがって…覚えてろよ!!
    次は俺がスリッパでぶっ潰してやんよ☆

    面白かったからブクマもらうね!!

    2011/09/15 21:22:41

    • 甘菜

      甘菜

      あっ、本当だ!!
      がくぽ(笑)
      その発想は全くなかった・・・
      皆『G』だ←

      G君、命の危機!!(笑)
      私は華麗に○○ジェットプロでプシューっと←

      ブクマありがとう!!

      2011/09/16 21:28:23

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