◆

 気もそぞろ 吹き荒れる 風に手を引かれ
 夜を超え 野を越えて 月の果てまでも
 嗚呼 今日も今日とて 届かぬ空を見る
 
 天ほどの時を超え 学び得た物は
 今昔変わらずに 其処に在る無常
 嗚呼 朧月夜が身を焦がす
 
 今宵こそはと柄を握り 迎えた朝はいざ知れず
 もはや命も後僅か さらば立ち上がれ

 金色の羽織纏い 鬼の旗掲げ
 狙うべきは闇の覇道 おぞましき修羅よ
 さあ その血のある限り 月灯りに踊れ


  ◆


 御簾の中 一目見た 美しき眼よ
 去り行くはそなたかと 一人よに咽ぶ
 嗚呼 啼かぬ蛍が身を焦がす

 あさましきはそなたの血が 鵺の香りを孕むこと
 斬り結ぶが宿命ならば 愛の芽は何処に
 
 無下なるは時の遊び 或いは契りか
 迎え討つは千の刃 血染めの桜よ

 さあ その身のある限り 骨喰の音を聴け


  ◆


 金色の羽織纏い 鬼の旗掲げ
 狙うべきは闇の覇道 勇ましき修羅よ
 さあ その血のある限り 月灯りに踊れ
 
 春の夜の闇はあやなし 浴びる紅化粧
 愛し詩を呟きゆけ かぎりあるみちを
 〝あゝ そなたが朽ちたらば 花は誰が為咲く〟

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

金色夜叉(歌詞)

 歌詞です。尾崎紅葉とは何の関係もないです。

閲覧数:2,187

投稿日:2011/08/28 11:23:18

文字数:504文字

カテゴリ:歌詞

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